ご質問ありがとうございます。お返事お待たせいたしました。いつも読んでいただいていることのこと、私たちメンバーも励まされ、嬉しい気持ちになります。 2歳半の娘さん。本当に頼もしいですね。質問を拝見しながら、微笑ましく感じました。 下のお子さんの体調面では、心配なことも多い中、お母さんが前向きに頑張っていらっしゃることが、娘さんに以心伝心しているのかな?と母娘の絆も感じます。 たくましいとは言っても2歳半。細やかな力加減については年齢相応ですから、どこまで任せていいのか?やりたい意欲を摘み取ってしまわないか?意欲があるからこそ心配になりますね。 2歳半頃から、人の役に立つ有能な自分を探求しはじめます。比較的早い時期にまっすぐにその様子を表現しているのは、今まで娘さんのやりたい事を尊重しながら関わってきた積み重ねです。 車の運転を例にして『自由』ということを整理してみましょう。 自由に車の運転を楽しむためには、車を動かしていくアクセルと適切に判断し働くブレーキ両方が必要です。 その時々の目的地に向かうためのハンドルも必要。 2歳半の頃は、「やりたいから、やりたい」というアクセル全開の状態です。 「やりたいけど○○」この適切に働くブレーキの獲得こそが、本当の意味での『自由』につながる次なる成長です。 「やりたい」気持ちを否定したり、取り上げたりする。と考えてしまうと、娘さんと関わる事に不安を感じてしまいますね☺ ここは、「やりたいけど○○」と適切に働くブレーキをプレゼントしていく関わりをして、本当の意味での『自由』を探ってみる。 そんな風に視点を変えてみてはいかがでしょうか? お困り事が、弟さんの食事の場面がほとんどのようですので、具体的にシミュレーションにしてみます。 ① 交通ルールと同じように、一定のルールの設定 ルールはゆずらず設定します。青は進んでいい。赤は止る。と同じことです。 弟さんの口の中がなくなったら、進めてOK。 口の中に残っているときは、ストップする。 「これができるなら、娘ちゃんにスプーンを渡すけど、難しいようなら、弟君の口の中に食べ物が入っているときは、ママがスプーンを預かりますね。」 弟の食事の介助という役割には、ルールがある事を徹底します。 娘さんにやらせるか?やらせないか?の対話ではなく、どうしたらルールを守って進むことができるか?の方向性で話をします。 ② ブレーキのかけ方をサポートする。 アクセル全開の2歳半、自制というブレーキは少し難しいので、そこをサポートします。 タイミングは、一口進めたすぐ後。 「口の中がなくなるまで、待てるかな?待つってちょっと難しいけど、大丈夫かな?」 ねずみ取りの警察みたいに、ルールを守らなかったタイミングで声をかけるのではなく、運転し始めたタイミングで「運転気をつけてね!」の声をかけます。 ③ 『待つ』ことに有能感を感じるように。 おそらく、数秒は止ると思うのです。 アクセル全開の2歳半にとっての数秒は、私たちが思っている以上に長いものです(笑) その数秒止った瞬間が、『待つ』を覚えるチャンス! 「今日は『待つ』の上手ね!その調子!助かる!」 このような対話から、『待つ』ことへの興味関心を引き出していきます。 ②③を繰り返して、いつもよりも弟さんの食事がご機嫌に進んだら ④ 目標の再設定 わー今日は、弟君がご機嫌にご飯を食べてくれているね。 自分が「やりたいからやる」のではなく、弟君が「楽しく食べる」ためのお手伝いだというゴールを再設定していきます。 3歳を迎える頃には、このような積み重ねでうまくいくことが増えるでしょう。 アクセル全開の2歳半は、簡単にはいかないかもしれません。 そのときは『免許停止』もありです。 「あ、弟君が泣いて嫌がっちゃった。今日はもうおしまいね。ありがとう。」 と食事の介助を切り上げてしまいます。 いつでも自分の思いの通りにならない事に出会っていくのも、2歳半の子にとっては大切な事です。適切なブレーキを獲得していく時期だからです。 思い通りにならなかった体験から、どうしたら次はうまくいくか?を必ず考えていきます。 そこは、娘さんの力を信じていて大丈夫です。現在の姿から、お母さんは自分を尊重してくれる存在であるという基本的な信頼関係の基盤は、できあがっていると思います☺ やってみてうまくいかなかったら、またご連絡ください。 二人のお子さんがいらっしゃると、そのバランスにこれからも迷うことがあると思いますが、私たちがサポート出来ることがあれば嬉しく思います。
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