
成長したいけど講評はされたくないという矛盾を抱えているとのことですが、シンプルに考えると他人から褒められたいだけでは? 何事もそうですが自分の望みを見誤ると、何をしても苦しみが続きます。 褒められたいというのがあなたの欲求ならば、まずはそれを認めないと。全肯定しないと。 さて、あなたの望みが成長ではなく、他人から褒められることだと仮定します。 褒められるためにはどうしたらいいでしょうか? 成長ですか? 成長は必要かもしれませんが、人に見せる必要があるかどうかは疑問です。 鴨の水かき、なんていうことわざを子供の頃習ったと思うのですが、水面下で努力したっていいんじゃないですか? そもそも、褒められるために必要なことは、成長とは限りません。 発想の転換かもしれないし、社会貢献かもしれない。 褒められるために、一人で考えてみてください。 苦しくなるのは、自分に嘘をつくからだと思いますよ。 「自分だけが楽しめる漫画を描く」 本当にこれがあなたの望みなら、他人から「ただの逃避」と言われてもなんとも思わないですよ。 そもそも他人の意見とかどうでもいいと思うので。 でも、あなたは気になっちゃうんですよね? 他人の意見が、あなたにとっては凄く価値が高くて、響いちゃうんですよね? もう腹をくくりましょう。 あなたは他人から称賛されたいし、認められたいんです。 だとすると、私が担当なら、やはりあなたは一人で考えるべきだと思います。 あなたは他人から褒められたいと思うあまり、自分の意見がない人になってしまっている気がします。 それが人から褒められない一因となっている可能性があります。 借り物の意見や感情ではなく、あなた自身がなにを感じ、どう考えているのか、本音を語れるようになりましょう。 それはもしかしたら非常に悪臭を放つ言葉かもしれない。猛毒かもしれない。 でもね、もしそうだとしてもいいんですよ。 たとえば塩って食べ過ぎると死ぬんですよ。 人にとっては毒でもある。 でも適切な量を使うと美味しいでしょ? 塩気がないと物足りないでしょう? あなたの本音が、塩なのか、ニンニクなのか、はたまたハチミツなのか。 まずは自分がどんな人なのかを、知ってください。 そして、自分の使い方のバランスを知ってください。 バランスを考えるタイミングでは、他人の意見があった方が意外な使い方を見つけることが出来るかもしれません。 でもその時はきっと、他人の意見を聞くのが楽しくなってる気がします。 なぜなら、あなたには聞くべき意見と聞く必要のない意見の違いが解るようになっているからです。 自分が何者か、どういう個性があるのか解った状態であれば、それを活かす意見は取り入れ、自分の個性を殺す意見は退ければいい。 逆説的に、今あなたが他人の意見を聞きたくないのは、あなたの個性が顕現していないからだとも思います。 意見を言ってもらっても、なんとなくフィットしない。 反論したくなるけど、具体的な言葉が出てこない。 このモヤモヤする感情を、あなたは「意見を聞きたくないんだ」と思ってしまってるのかもしれません。 まあね、何でもいいんですけどね。 どちらにしろ、あなたがするべきことは一つ。 自分と向き合うことです。 おすすめは、かの神様の机からも出てきたという、誰にも見せられないような作品や絵、言葉を描いてみることです。 自分のために描いた作品がワンチャン褒められたらいいな…なんて甘っちょろいことを考えず、親や友達、他人に見られたら死んでしまうようなものを描いてください。 作家は、自分の狂気にのたうち回るぐらいで丁度いい。 個性が発露したら、それを武器に世間に打って出ましょう。 あなたの勝負はそれからです。
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