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映像を書き出す際の色域とガンマについて質問です。
色域Rec.709、ガンマ2.4で書き出すのが一般的と耳にタコができるほど聞いてきたのでこれまではその設定で書き出してきたのですが、調べてみるとiPhone、iPad、MacBookの色域はRec.709より広いsRGBかP3、ガンマは2.2であると見かけました。
Rec.709はテレビの色域のようですが、想定視聴環境がiPhone、iPad、MacBook等のPCである映像であれば、sRGB、ガンマ2.2で書き出した方が良いのかもしれないと邪推しています。
タキさんは書き出しの際どのように考えていますでしょうか?

それと、Macで編集する時は色が変わるのを抑えるためにRec.709-Aで書き出すのが良いと言われていますが、なぜそうなのか恥ずかしながら理論的に理解できていません。
初歩的な質問で申し訳ないのですが、ご教授いただけると嬉しいです。
長文失礼しました。

多くの映像制作者の頭を悩ませている問題ですね。 いろいろなご意見があるとおもうので、是非他の方のご意見も伺いたいです。 考え方の基本は、 ①どんな環境で色を決めたか →グレーディングや編集しのモニタリング環境 ②どんな環境で視聴することを想定するか →視聴デバイスや視聴アプリケーション です。 例えばBT1886のマスモニで作業している場合には色域は709・ガンマ2.4です。DCI P3環境で作業しているのであれば色域はP3・ガンマ2.6です。(ホワイトポイントの話は割愛します) Display P3をリファレンスモニターとして作業する場合は、色域はP3・ガンマは2.2です。 これらを、例えばQuicktime PlayerやYoutubeで視聴するとファイル書き出し時にメタデータに書き込んだNCLCタグに応じてカラーマネージメントされる為、①に合わせて正しく書き出す必要があります。 BT1886でモニタリングしたものを、iOSでの視聴がメインだからと書き出し時にP3/ガンマ2.2のカラータグをつけて出すのは間違いです(ACESなどでカラーマネージメントされている場合は正しいです) ちなみにRec709とsRGBの色域は同じです。 とすると“iOSの色域がP3なのだから、モニタリングもP3にして最大限活かすべきでは?”という考え方に至りますが、放送規格で納品時のNCLCタグは1-1-1(Rec709-A, 色域709, ガンマ1.95)にせよと決められている為、なかなかそういうわけにもいきません。納品形式に縛りがない場合はP3/2.2で作業しても良いかとおもいます。 ※ 正しいまたは新しい情報がありましたらご教示ください Rec709-Aが良いとされる理由は、前述の通り1-1-1のNCLCタグが付与されるので、Macでディスプレイ設定に合わせてカラーマネージメントが機能する点です。 ガンマ2.4での書き出し結果は1-2-1でガンマ値の伝達関数がUndefined(未定義)なので、異なるガンマのモニターで表示した場合にガンマ変換が機能しません。

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