
多くの映像制作者の頭を悩ませている問題ですね。 いろいろなご意見があるとおもうので、是非他の方のご意見も伺いたいです。 考え方の基本は、 ①どんな環境で色を決めたか →グレーディングや編集しのモニタリング環境 ②どんな環境で視聴することを想定するか →視聴デバイスや視聴アプリケーション です。 例えばBT1886のマスモニで作業している場合には色域は709・ガンマ2.4です。DCI P3環境で作業しているのであれば色域はP3・ガンマ2.6です。(ホワイトポイントの話は割愛します) Display P3をリファレンスモニターとして作業する場合は、色域はP3・ガンマは2.2です。 これらを、例えばQuicktime PlayerやYoutubeで視聴するとファイル書き出し時にメタデータに書き込んだNCLCタグに応じてカラーマネージメントされる為、①に合わせて正しく書き出す必要があります。 BT1886でモニタリングしたものを、iOSでの視聴がメインだからと書き出し時にP3/ガンマ2.2のカラータグをつけて出すのは間違いです(ACESなどでカラーマネージメントされている場合は正しいです) ちなみにRec709とsRGBの色域は同じです。 とすると“iOSの色域がP3なのだから、モニタリングもP3にして最大限活かすべきでは?”という考え方に至りますが、放送規格で納品時のNCLCタグは1-1-1(Rec709-A, 色域709, ガンマ1.95)にせよと決められている為、なかなかそういうわけにもいきません。納品形式に縛りがない場合はP3/2.2で作業しても良いかとおもいます。 ※ 正しいまたは新しい情報がありましたらご教示ください Rec709-Aが良いとされる理由は、前述の通り1-1-1のNCLCタグが付与されるので、Macでディスプレイ設定に合わせてカラーマネージメントが機能する点です。 ガンマ2.4での書き出し結果は1-2-1でガンマ値の伝達関数がUndefined(未定義)なので、異なるガンマのモニターで表示した場合にガンマ変換が機能しません。
スポンサーリンク
Yusuke Takiさんになんでも質問しよう!
質問
スタンプ
利用できるスタンプはありません。
スポンサーリンク
スポンサーリンク