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左陪席が書記官室との関係で留意すべき点がありましたらおしえていただきたいです

これ、むちゃくちゃ大事ですね。意外かも知れませんが、左陪席は、基本的に部の書記官全員とある程度一緒に仕事をすることになります。主任以外の書記官も、皆、何らかの合議を持っていることがほとんどだからです。 書記官室の皆さんは、いわゆる一般職公務員の規程が適用されますから、例えば、時間外勤務をしていただくというのは大きな負担をかけることになりますし(もちろん、準抗告などで必要な残業については何ら気にすることはありません。)、裁判官の命を受けて作業をしますので、裁判官が動かなければ、動けないことも多いです。 なお、この命を受けてというのは法律上の用語です(裁判所法60条3項。なお、書記官の根拠は裁判所法60条ですから、この条文はしっかりと頭に入れておいて下さい。)。1年目初日から、書記官は左陪席からも命令を受ける立場になります。別に偉そうにしろという意味ではなく、自分の発言が、書記官の手元を大きく狂わせることもあると言うことを意識してください。 書記官は、裁判官との相談を大事にしています。特に、合議では、悩ましいことも多いですし、左陪席は一番近づきやすい存在と期待されていますから、書記官が来たら是非手を止めて話しを聞いて下さい。難しければ引き取ればいいですが、書記官の手を乱さないようにする配慮は凄く大切だと思います。 かといって、裁判権を行使する立場ですから、遠慮しろということではなく、必要な指示はしっかりと伝えるように、そして、書記官が動きやすくするためにも、理論武装が必要なところは、しっかりと理論面や条文も詰めて指示をするように心がけて下さい。 他に大切なのは、これは書記官に限った話しではなく、裁判官も、ではありますが、書記官には、御家庭の事情等で勤務時間等に制約がある人も一定数いらっしゃいます。そういった方がしっかりとパフォーマンスを出せるように、配慮することも大事ですね。 左陪席は、1年目の1日目から管理職です。多くても、裁判官室・書記官室合わせて10名程度の比較的小さな所帯ではありますが、そこの管理職になるということを意識して、書記官が良いパフォーマンスを出せるように気をつけて下さいね。

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