
模試の結果は2つの大きな使い方があります。 1つが、現状から未来を予測するための天気図としての使い方。相対的に自分がどのような位置づけにあるのかを見極め、志望校に出願することが妥当なのか無謀なのかを判断します。今回は、この使い方は難しいかもしれません。ご指摘の通り、データの信憑性について疑いがもたれるからです。しかし、入試まで半年以上ある現段階では、あまり今の位置づけを気にする必要はありません。今後、熾烈な抜きつ抜かれつのシーソーゲームが、数十万の受験生相手に繰り広げられていくからです。数か月先には急浮上している人も、転落している人もいます。 重要なのは、もう1つの使い方です。それは、過去の積み重ねで今どうなっているのかを分析するためのスコアブックとしての使い方です。絶対的に自分に不足しているモノを分析し、これからどの科目・どの単元にどれぐらいの時間を割いたら良いかを判断します。 恐らく模試の解き直しなどはされていると思いますが、再度問題を引っ張りだし、解いた痕跡などもしっかり調べ、失点の原因を分析しておいてください。学力不足で解けなかった単元は、純粋に勉強時間を増やし、多くの問題にあたる必要があるでしょう。冷静になれば解けるが、模試当日は解けなかった問題が目立つ単元は、「どのようなミス」で失点しやすいのかが自分で分かっていないと、同じ過ちを繰り返すことになります。誤答の傾向は一人ひとり違います。他人との比較では、これは発見できません。 自己に足りないもの、自己の悪癖を正しく見抜き、そして今後に活かせれば、数か月先には今よりもっと浮上していることでしょう。
スポンサーリンク
森 上総(研伸館化学科)さんになんでも質問しよう!
質問
スタンプ
利用できるスタンプはありません。
スポンサーリンク
スポンサーリンク