
思想の強い先生だなあ……でも私も大概かもしれません…汗 以下B2のペーペーが言ってる意見です。話半分に、また異論や間違いなど遠慮なくご指摘いただければ幸いです。 まず、自分の取りたい方を取るのが一番だと思います。だって大学が認めている制度ですもの。 先生が「強化プロを取らないと使えない人間になる」とおっしゃったのは、もしかすると、情報科学の基本的な知識やスキルが身につかないまま、他分野にふらふらと浮気してしまい、専門性を持てない人になるのでは……という懸念だったのかもしれないと思いました。 ただ私は、「強化プログラムを取れば自分の専門が極まる」とは必ずしも思っていません。 たとえば情報科学の強化プログラムの中にも、数学寄りの話や言語学的な話、生物学との関連など、幅広い内容が含まれていると思います。 生物学科の強化プログラムだって、動物や植物がどっちも放り込まれてに扱われています。 それは「生物学」や「情報科学」といった大きなくくりの中の様々な学問についてちょっと深掘りした程度で「極めた」とは言えないんじゃないか、と個人的には思っています。 専門を極める、というのはもっとずっと狭く深いものだと私は考えています。 例えば私のボスは植物の細胞内のゴルジから生体膜への輸送機構を主に研究していますが、これは生物学強化プログラムを修めたとき、果たして「極めた」と言えるでしょうか。 一方、学際プログラムは、異分野との融合を前提とした設計になっているものが多いと思います。 たとえば「生命情報学際プログラム」では、生物学の実験的な分野(wet)に加えて情報科学、化学、物理など幅広い知識を学び、生命現象を情報科学的アプローチで解き明かしていくための基礎知識を学ぶことができるようになっていると思います。 これは、「生物学」「情報科学」といった広い学問領域を浅く(または若干深く)学ぶのではなく、融合領域での専門性を築いていく上では有効なアプローチだと思います。 「極める」とは、そもそも大学の授業だけで完結するものではないと私は考えています。 自分がどんな研究をしたいのか、この世界の何を知りたいのか――そうした指針を持ち、お茶大の制度をうまく活用しながら、足りない知識は論文や専門書で補い、自分だけの視点や強みを築いていくことが大事だと思います。 もしあなたが、情報科学の中でも例えばプログラミング言語や言語モデル、統計数理といった分野を深めたいなら強化プログラムが合っているかもしれないですし、 異分野との交差点で研究をしたいのであれば、むしろ学際プログラムの方が「専門を極める」ことにつながる可能性が高いと思います。 異分野の学びも、軸がしっかりしていればむしろ強みになると思います。 自分の専門にしたいものを定めた上で、異分野の知見との橋を持っていると、思いもよらない瞬間にひらめきが生まれることもあると思います。 軸がない状態でいくつもの学問に興味を持ち、異分野融合という流行りの言葉に踊らされているだけだと、ふにゃふにゃの根無草になってしまうだけなのではないだろうかと思います。 大学院進学後の姿を思い描きながら、「どんなスキル・知識を身につけたいか」に照らしてプログラムを選びつつ、必要な授業はプログラム外からも柔軟に選び、自分だけの強みと興味を育てていくのが、一番有意義な学び方なのではないかと私個人的には思います。
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