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傘無さんこんにちは。久しぶりに傘無さんのGS4についての呟きを見て私も色々と思った事があります
「『物においても人においても目が利く風真』の設定を『他者との比較の中で決まる価値(骨董店・オークション)』の方面にしか広げられず『人と物の組み合わせで決まる価値(雑貨屋)』の描写をきちんと本編内に盛り込めなかった」というのは本当に仰る通りだと思いました
特にオークションやフリマは買い手同士で比較し合い競う事で価格が決まる点が他者と自分を比較して一喜一憂したり買い手(選ぶ側)としての優位性を誇示したりする姿や主人公を物扱いしているように見える発言との重なりを感じるイベントだったので、個人的にモヤっとします
雑貨屋店員の設定を「設定を祖父や父の受け売りでない風真自身の個性」とし、人と物の組み合わせに関する話を「風真ルートにおける主人公と自分や仲良しグループの相性」に繋げられれば魅力が伝わりやすいんじゃないかと思います(描き方によっては風真以外のルートでは主人公と他キャラを応援する健気さもえんしできますし…)

余談ですが、七ツ森はデレると弱々になる所が「プレイヤーが頑張った結果、主導権や優位性を勝ち取れる」という攻略の旨みを強く感じるので好きです
ゲーム攻略のご褒美はプレイヤーが優位になれる事だと思います

 こんにちは!そしてお久しぶりです。GS4については質問箱でさんざん語ってきたものですから、たまに見返すとゲームやキャラクター、描き方に関して語りたいことが湧いて出るもので、その時々の言葉で残しておきたいな〜と思いながら呟いていました。今回の件も何度か言ってきた話ではあるのですが、今の作品との距離感でこそ考えられる部分もあるかと思い繰り返し言語化しています。  シモン関連のイベントが、バイト先じゃなくてもシチュエーションを用意できそうなスチルイベや、大して長くシモンで働いてないくせに先輩風を吹かせる日常のひとコマイベ、他攻略キャラと絡むお出かけイベント数種、そして曖昧にしか描かれない風真の夢の話(自分がいいと思った品を集めた店を開くこと/その店を主人公と2人で経営すること)にとどまったのは本当に勿体ないと感じます。実際挙げてみるとシモンがらみのイベント数自体はそれなりにあるんですが、中身がないんですよね。今回の話とはズレますが、3点目に挙げた夢の話も表現次第でいくらでも素敵な話に仕上げられそうなのに、都合も聞かず自分の将来設計に主人公を引き込む風真の身勝手さが強調される形なのが残念です。  風真は知己(幼馴染)ゆえの「俺はおまえのことを分かってるから」という思いだけでああいう砕けた態度を主人公に向けているなら、ここまでプレイヤーから反感を買うことはなかったんじゃないでしょうか。風真にとって致命的だったのは、あの態度に目利き設定を組み合わせたことである気がしています。人より優れた目を持つ(設定にされた)風真は自分の他者より抜きん出た審美眼を自覚していて、その優位性が時折態度に出ているように見えるんですよね。改めて設定と表現が最悪の噛み合い方をしているなと思います。  今回、風真をどんな言葉で表現すればしっくりくるんだろうなあ…と考えた時に浮かんだのが、「ルーラー(Ruler)」という言葉でした。物の長さ、値段の高さと“測る”対象や手法は異なりますが、一定の基準(単位)でモノの度合いを示すという点において共通しています。そしてルーラーという単語は、物差しから派生した「支配者」という意味も持ち合わせているんですよね。  ルーラーの単語が持つ複数の意味から受け取れるのは、測れるもの(物・者)は権威を持ち、他者より優位な立場につく場合があるということだと思います。風真は物差し的な役割(測るだけ、正確に分かるだけ)を越え、裁定を下す支配的な側面が滲み出る描き方をしてしまったから歪みが生じたと推察します。うまく言えませんが、対主人公における風真の審美眼には中立性がないというか。主人公という「良い品物」を手中に収めるために相応しい目利きの才が風真にありますよ、という「持ち主としての相応しさ」をひけらかす形になってしまうのがプレイヤーに悪印象を与えてしまった原因とも考えられます。  でも正直、物の価値を正確に測る目がなくても、物の価値を他者に示す才能や技術を持っていなくても、直感や運で自分にとって価値あるものに出会うことはできると思います。物と人の出会いを補助してくれるのが店だったり、店員だったりするはずなのですが…。  風真にはグループを結成できる他攻略キャラに言及する特別な日常のひとコマ4種が用意されていますが、わざわざ名指しするなら相手を気にしてる感バリバリの嫉妬めいた感情を表に出すよりも、主人公との仲を応援する方向に持っていったほうがキャラの魅力に繋がるのは本当にその通りだと思います。何なら「おまえとあいつは〜だからお似合いだよ」と仲を取り持つまでいったほうが雑貨屋カリスマ店員の姿に重なりますし、前述した「中立性」が感じられたかなと。攻略中、攻略外どちらでもグイグイくるメリハリのなさも風真のウケない理由だと思うので、いっそ応援ムーブに振り切る道もあったんだろうか…と想像してしまいます。  まあ、こうして考えるとシモンの店員としての風真を掘り下げて描写していくことは報われない世界線でのキャラ描写の充実につながりやすくて。キャラを悲しませたくない(と基本的に思っているらしい)GS4の作り手が忌避する方向性なんですよね。でも風真の造形だと本来は報われない攻略外での主人公に対する接し方がそのまま攻略中の印象につながると思うので、この点においては返す返す惜しいな…と感じました。  好感度が上がると主人公に対して弱くなる様が乙女ゲームのキャラとして魅力的に映るというのもとてつもなく同感で、七ツ森が多くのプレイヤーに好まれた点の一つだと思います。基本的に主人公に対する感情が「自分の秘密をバラしかねない危険な存在」というマイナス寄りで、フラットな応対から始まり、交流を経て次第に心をかき乱されていく様子はゲーム的な達成感も得られました。後輩キャラの仕様を言い訳にして設定に見合わないチョロさはあるものの、一紀にも同様の“攻略”的魅力を感じます。恋愛的な観点の魅力とゲーム攻略的な観点の魅力が両立したキャラクターは本当に理想的で、そういうキャラに(できればときメモのシステムで)また出会いたいものだな〜と望み薄な夢を見てしまいますね。

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