床屋の待ち時間に店にある不揃いなコミックスで読んでいるレベルなので長年のファンには到底及びません。 1位 7号コテージ事件 (第61巻) 2位 激突!AK-100 VS M16 (第149巻) 3位 バイオニックソルジャー (第104巻) 1位の「7号コテージ事件」は老齢の刑事が知らず知らずのうちに謎に包まれたゴルゴ13の正体に迫ってしまうと言う話で、読者的にはゴルゴの正体をぜひ知りたいけど彼の正体を探る者に命はないのであんなに善人で仕事に真摯な刑事さんが死ぬなんて嫌だからもう探らないでという二律背反に悩まされる話です。 ゴルゴ13その人の活躍はほぼないエピソードですが、なんならいつもと違って死ななければいけない外道なキャラもいなければ、そもそもゴルゴ13には仕事の依頼すらないという変則的な展開が当時この漫画の読み味に慣れてきたころに新しい味わいをプラスして非常に印象に残るものとなりました。 2位 「激突!AK-100 VS M16」はゴルゴ13が多くの仕事で愛用する銃「M16」に焦点を当てたエピソードです。 この話によるとM16はメンテナンスを始め非常に扱いが難しい銃であり、しかも実は狙撃のための銃ではなく、前線で兵士が突撃する際に用いられる突撃銃であるとされています。 そんな銃をなぜゴルゴ13は愛用し続けるのか? 同じく突撃銃で世界でもっとも使われているAK-100(カラシニコフ自動小銃)の創始者カラシニコフがその理由を知るため、さらに銃の製作者たるプライドを賭けてゴルゴ13とM16に挑みます。 いかにゴルゴ13と言えども依頼内容や敵によって装備を変えるのは当たり前なので、愛用するM16を使用が困難になる不利な場所へ持っていくのはプロフェッショナルな彼としては考え難いとかツッコミ所はけっこうあります。 ただ、最後になぜM16を愛用する理由が明かされる彼のセリフはプロフェッショナルとしてクレバーで格好いいのです。 それを受けての銃の製作者と、銃を使って殺相手をすだけでなく自分も生き延びることを生業とした者との認識のズレがなんとも皮肉な幕切れをもたらします。 確かにツッコミ所はありますが、ゴルゴ13のプロとしての冷静さや機転、そして自分がどう言った存在であるかを分かっているからこそ銃火器に対する姿勢が表れていて、正体に迫るとは別の方向でゴルゴその人を知る良いエピソードだと思います。 3位 「バイオニックソルジャー」はアメリカの極秘プロジェクトにより科学の粋を集めて生み出されたバイオニックソルジャーのライリーがゴルゴ13を抹殺せんとする物語です。 ぶっちゃけ80年代か90年代のシュワちゃんかスタローンのアクション映画にでもありそうな設定や展開だったりするんですが、とにかくもうライリーが強くて強くて、この漫画の長い歴史の中でゴルゴ13が最も苦戦した相手と言えばライリーは必ず上がると思います。 ゴルゴとライリーの息詰まる攻防は非常に見ものです。
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