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18歳です。ある友達の女の子が数年前に母を突然死で亡くしました。彼女はもともと自分の話をよくする明るい人で、母の死についても、「当時どれほど辛かったか」「もう戻らないことだから受け止めるしかない 未だに寂しくて泣く日があるが、自分は強くなることができた」など、雑談のほぼ全ての話題に母の死を絡めて日常的に話します。彼女の中でそれが自分の心を保つ手段であることはよく分かるんです、でも母についてあまりに積極的に話す様子を見ていて毎回モヤモヤしてしまいます。
私は、近しい人が自殺未遂をしてしまい、その理由の大部分が私だった(いじめ等では無い)という経験があります。何年経っても忘れられないし誰かに聞いて欲しくて仕方がない気持ちになりますが、相手の尊厳や、私としても誰にも知られたくない内容を含んでいることもあり、誰にも話したことがありません。そのため友達にモヤモヤするのは「私は誰にも話せないのにな」という気持ちから来るのだと思います。
客観的には、毎日母の死を交えて話す友達も、自分は話せないことで友達に嫌悪する私も仕方ないのかなと思います。でも、「(自分がどれだけ受容していても一般常識として)死を軽々しく話すこと」「それを毎日聞く友達の気遣いを気にしない様子」に腹が立つような呆れるような気持ちになってしまいます。そこに気が使えないほど、話さないと自分を保てないほど友達にとっては辛いエピソードだということを分かっていても、です。ここ数ヶ月、友達の話を聞くこともそれに嫌悪する自分も辛いです。

亡くなったと母との思い出は娘のものです、亡くなった友達の思い出はあなたのものです。他人は他人、自分は自分と分けられることを成熟と言います。

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