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いわゆるアニメメーカーでメーカーPをしているものです。ツイート興味深く拝見しています。

メーカー側はプリセールス型の売上に比重を置いて低リスクなビジネスモデルになった、とのことですが、
最新の実情は少し異なり、変化が起きていますので、情報共有させてください。



・中国本土の売上構造の変化
2010年代後半は中国本土プリセールスで高値がついてバブルが起きましたが、いまはほとんどのメーカーが中国本土売上をビジネスに組み込みづらくなっています。
2020年代にTVアニメが中国の審査対象になり、配信不可になるリスクが生じています。
中国本土でオフィシャルに展開できない(もちろん海賊版はで回ります)ので、配信のプリセールス売上が生じません。

・北米もバブルに過ぎない
2018年代後半にいわゆる北米圏配信の許諾によるプリセールス売上が増加しました。
複数の配信プラットフォームが競争することで買い付け価格が引き上がっていたからです。
しかし、「ファニメーション」が「クランチロール」を買収したことにより、資金力のある許諾先がほぼ「クランチロール」1社のみとなりました。
※「Sentai」社などもいますが、クランチロールと張り合えるほどの会員数・資金力がいまはない状態です
以前のような買い付け価格の釣り上げが起きづらい状況となっており、価格のつかないタイトルも出始めています。


以上のように、プリセールス型のビジネスモデルにもリスクが生じ始めており、メーカー側も「低リスク」というわけではなくなってきているのが最新の事情です。
(一方でジャンプの人気タイトルなどは北米で値がつくので、そういう意味では「低リスク」かもしれません。高値で売れるタイトルとそうではないタイトルに二極化し始めています。)

アニメメーカー側からの視点、共有ありがとうございます。 こちらこそとても興味深い内容でした!

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