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微生物検査の魅力は何ですか?

久々にいい質問来ましたね〜 まず第一に言いたいのが、全て教科書通りに物事が進まないこと、これです! は?何を言うとる? って思われるかもしれませんが、 理由は単純明快! 飽きがこない検査だからです。 しばらく仕事をやっていると慣れて、次第にマンネリ化?していくことが多いですが、 細菌検査はそうはいきません。 例えば、血培はよく尿路感染症からの腸内細菌のパターンがかなり多く、 自分もやり始めてほんとに多いなってレベルで思ってて、それでどんどん慣れていきました しかし、ごく稀によく分からない嫌気性菌が出たり、すごい溶血のA群連鎖球菌が出たり、MRCNSが出たり… 色んなパターンがあってとても面白く、またその患者背景を考える時に、 追加で色々な知識(生化・心エコー・MRI・症状・患者歴など)を知っておかないと、推測できなかったり… 自分はやっていて、とても奥が深いなと感じました。 後は質量分析(MALDI-TOF-MS)を使わないと特定できなかったり! 例えば、S.argenteusという、S.aureusの祖先みたいなのがいるんですが、 こいつは生化学的性状では鑑別不可であり、WalkAwayを用いた検査ではS.aureusと返ってきてしまったりと、質量分析をやらなければそれで結果を送ってしまうことになってしまいます なので、色んな手を尽くしても分からんって時には質量分析やってます👍 最後に、イレギュラーなことが結構起こるというところです。 というのも、 S.saprophyticusやCitrobacterでムコイド型を結構前に見つけたことがあり、教科書にも載ってなくて、びっくりしたとともにワクワクしたことがありました! Salmonellaもムコイド型が居るとか… まだやって1年だけど、とても濃い経験をしてると自分では思います! そしてゆくゆくは、医師を初めとした医療関係者に説明できるようになれるよう、頑張っていきたいって思ってますね 結構話長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうこざいました😊

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