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 和尚様 こんにちは
  玄清法流  とは 
  天台宗ですか?
  最澄さま と どのような 関係になりますか?

玄清法流の開祖は玄清法印(法印は位)です。最澄さまのお弟子というより協力者ですかね? 玄清さまは天平神護二年(七六六)、現在の福岡県太宰府市近郊に生まれ、幼くして仏門に入り、十七歳で眼病を患い失明します。 後の盲僧のため一派を開こうと決心して盲僧の祖インドの阿那律尊者にならい、琵琶を弾き始めます。 二十歳の時一大発心し、琵琶を携えて山に籠り二十一日間厳しい修行を行います。満願の朝「心願を成就したければ速やかに比叡山に登って一人の聖者にまみえ、その方を至心にお助けせよ」というお告げを授かります。 玄清さまは早速登叡し、導かれるように伝教大師最澄さまに出会います。 当時大師は根本中堂の前身である一乗止観院を建立中でした。しかし大蛇が出て御堂の建設が阻害されていたのです。 地神の仕業だと察した玄清さまは琵琶を弾奏しながら地神陀羅尼経を唱え地神供養を行います。地神は大いに歓喜し、たちまち大蛇の難は消除したと伝えられています。玄清さまの琵琶を用いた祈祷には感応道交の力があったのでしょう。 『法華経』方便品に、琵琶や楽器で妙音を奏で仏を供養するならば必ず仏道を成就することができる、と説かれています。 源清法流はこれを依拠として「妙音成仏」、つまり琵琶を弾奏してみ仏を賛嘆し成仏を目指す天台宗に属する法流なのです。 ちなみに琵琶はインドの楽器ヴィーナーが中国を経て日本に伝わった弦楽器です。

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