現物を見ていないので何とも言えませんが、恐らくBarracuda MCS(Mobile Camouflage System)取付用のベルクロです。 MCSとはSAAB社が販売するマルチスペクトル偽装網で、個々の車両形状に合わせたシートを前述のベルクロにて固定し装着する、シグネチャとして生じる様々な波長からの偽装とそれによる温度上昇防止(断熱)等を目的として使用される世界でも有数の偽装網の一つです。 連邦軍ではA7より採用され、車体と砲塔の偽装網と共に傘を装備し、主に当時想定されていた中東等の高温環境下における車両温度上昇防止を目的に導入されました。 現行型のA7Vでは、本来の偽装効果を高める事を主眼として開発･装備されており、可視、赤外は勿論レーダーや車両の走行によって生じる砂塵なども考慮され、試験的に2台のA5にて幾つかのパターン※1が検討された後、A7Vに現在の形で導入されています。 回答のツイートのリプ欄に画像を添付しておきます。 ※1 エンジンの熱交換や空力には適さないが、偽装に重点が置かれ車体後部にフラップを備えた仕様など