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カルヴァン自身の神学内容と、いわゆるカルヴィニズム(ドルド信基、ウェストミンスター信基)とは、どの程度が一致して、どの程度は一致しない…と思いますか?
たとえば「二重予定説」ですが、カルヴァンの『キリスト教綱要』ではあまり主要な位置づけになっていないとの説もあります。しかし信仰基準の方ではきわめて重要な位置づけになっています。この差は何なのでしょうか?
実際、アメリカではカルヴァン系教会の分裂という歴史があり(プリンストン神学校とウェストミンスター神学校の違いなど…)、同じ改革・長老派教会の中にも、二重予定説を採用する教派と採用しない教派があるようですね。
日本のプロテスタント内の改革派諸教会の中にもそのような違いがあります。これについてどのように考えればよいのでしょうか?カルヴァンの神学 ≒ カルヴィニズム、カルヴィニズム ≒ 改革派神学・・・といったことでしょうか?

おっしゃる通り、カルヴァンの二重予定論理解に関しては様々な理解がありますが、私は「カルヴァンの予定論の本質」や「カルヴァン神学の歴史的背景や神学的背景」を前提として理解する必要があると考えます。また、カルヴァン派もしくは改革派は「カルヴァン神学の流れを汲む教派」であって「カルヴァンの神学を絶対視する教派」ではありません(もちろん「カルヴァン原理主義」的な思想を持つ方もいらっしゃるでしょうが、私はそれは不健全だと考えます)。ですので、現代の改革派の神学は、「カルヴァン研究」だけではなく「神学研究」や「聖書研究」に基づいているべきであり、その上で、500年も前の、現代とは背景も環境も全く異なる一神学者の神学体系を基準としながらも、様々な立場が現代において存在するのは当然だと私は考えます。

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