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パイロット志望の大学生です。パイロットの将来性についての質問です。
自分がもしパイロットになった場合、40年ほど飛行機の操縦を仕事としていくわけですが、40年後においてパイロットの仕事のやりがいはどうなっているとお考えでしょうか。自動操縦の進歩が凄まじいですが、仕事を通して技術を高めていく中で、それが機械によって代替できるものであるならば、モチベーションを保ち続けられるだろうかと不安です。
40年後に仕事が無くなっていないとしても、やりがいや社会への貢献性が高くない仕事になってしまうのならば、現在大学生の私は他の仕事を目指すべきなのかとも考えています。
是非ご意見をうかがいたいです!
よろしくお願い致します。

先程お答えした、別の方からの質問と被るところもありますが…。 この仕事のやりがいは、概ね「自己満足」だと考えます。他の仕事も、そうなのかもしれませんが。 綺麗な降下ができた、着陸がキマッた、燃料をこれだけセーブできた、他のクルーと協力してこういう状況を乗り切った…。 2つとして同じ状況の下でのフライトがない中で、様々な課題に対処していきます。 基本的に、後で自分で心の中で「やったぜ」とニヤニヤすることがメインになります。 お客様から声をかけていただいたり、手紙を頂いたりすることは、あまりありません。 本当に正直なところをいうと、私の中では「社会への貢献」より「その日のフライトで上手くいったこと」の方が100倍ウェイトが大きいです。 周りにも、そのような職人的な人は多いかと思います。 職人的な、技術やノウハウによる、安全が「前提」の世界ですから、そうなるのも仕方ないかもしれません。 機械の能力は日々進歩しており、ある領域では人間の能力を優に超えています。 全てにおいて人間を超える機械のパイロットの出現、もしくは全自動の飛行機の出現は、思ったより早く来るのではないかと睨んでいます。 しかし、そんな中でも、この仕事がある限り、自己満足のやりがいは見つけられると思います。 「その日」が来るまでは。 例えば、あまり想像がつかないかもしれませんが、オートパイロットと一口に言っても、様々な性質を持ったモードがあります。 それぞれ特性があり、メリットデメリットがあり、また「このモードの時にこのような操作をすると危険」といったものもそれぞれあります。 それらのロジックを把握し、気象状況や路線特性、客室やATCの状況に合わせてマネジメントしていくことは、純粋に面白い。 しかし、この面白さは、FMSが無かったり、今ほど発達していなかった昔には無かった。 何が言いたいかというと、「この世界は奥が深く、私達がコックピットに乗っている限り、面白さ、やりがいは見つけ出すことができるだろう」ということです。 「その日」が来るのが先か私や君の引退が先かは全くわかりませんが、少なくとも私は、飛行機に乗り続けます。

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