
結論から言うと思いません。 440Hzといえば、まあ人を暴力的にする周波数だとか、洗脳するための音階だとかなにかと言われがちですよね笑 そもそもで音階を発見したのはピタゴラスなわけですけど、厳格にどの音はどの高さ(周波数)が正しいという概念が出来たのは1950年頃と、ずいぶん最近のものなわけです。 それ以前だと、ヨーロッパ方面しか知識がないもので例が貧相ですけど、ルネサンス期のヴェネチアンピッチとかは466Hzだったり、フランスは長らく435Hzだったりと、国によってもずいぶんバラけていたわけですし、1950年に近い年代でも、432Hzあたりが世界的によく使われる周波数だったはずです。 (文化的交流がない国や、そもそも文化の根幹が違う国が多数あるので当然ですが) 440Hzが洗脳やら暴力のテーマにされたきっかけは、ナチスドイツの研究をもとにして選定されたって話とか、440Hzの音楽が人を暴力的にすることを発見したロックフェラー財団が世界中に440Hzの音楽をバラまいたという所謂陰謀論めいたものがきっかけになっていたりと(因果関係は逆なのかもしれませんけど)、基本的に根拠が明確なものではありません。 ただし、音を波ととらえた場合(事実そうだけれども)、人の心に影響を与えるという点において、別の角度からの視点も現れてくるわけです。 現代で言う所のモーツァルト効果や、ソルフェジオ周波数なんかはその類いでしょう。 モーツァルト効果というのは、子供に聞かせると頭が良くなるとか、あれです(雑)。 部分的な効果は科学的な検証でも認められましたが、確かそんなに有意なものではなかったような気がします(論文等未読につき参考までに)。 ソルフェジオ周波数ってのは、ざっくり説明すると、人間の第1~第7までのチャクラと呼応する周波数があって、そこに適した波を与えることによって心身に良い影響を与えることができるとされる周波数のことです。 有名なのは528Hzで、DNAを修復してくれたりするそうです。 実際にそういった効果があるのかは、僕はあまり詳しくありませんしわかりかねますが、とりあえずそういう概念があるわけです。 (上記のロックフェラー財団が440Hzを広めていく中で、ジョンレノンが528Hzでイマジンを作り、それによって暗殺されたのではないかという陰謀論もあるそうです。) では、周波数はどうやら人の心に影響を及ぼすものらしいと。 そんな中で、ルドルフ・シュタイナーという思想家が、「音の基準が世界的に決定されるようなことがあれば、そこには悪魔の気配がある」的なことを言っていたのも後押しして、今の悪魔の調律という概念が広まっていったのではないかと思うわけです。 では、実際言われているような現象が起きているんでしょうか? 440Hzは、人を不安にさせ、暴力的にし、ストレスを抱えやすくするんだそうです。 犯罪率で言えば世界的に60、70年代は大幅な上昇傾向でしたが、それ以降は下降傾向です。 ストレス=自殺と結びつけるのは強引かと思いますが、日本にいると増えているように感じるものの、世界的には自殺率も近年減少傾向です。 不安になる要因は様々あるでしょう。 不安というのは犯罪や自殺に直結することだと思いますが、犯罪の上昇傾向の時代で見れば、戦後の国力の疲弊、冷戦やベトナム戦争、恐慌やら、社会的な不安要素が多かったのも原因の一つかな、と思うわけです。 まあつらつら述べてきましたが、つまり、これらの要素で否定したいというより、支配的な力があまりにも力を発揮していないのではないか、もしくは悪魔の調律というのであれば、『恐らく、我々は悪魔を誤解している』と思うわけです。 僕らは自由に生き、娯楽を楽しみ、家庭を育み、自分の選択によって人生を送っているように思っていますが、これはヒトラーが言っていた『奴隷支配の姿』そのものなんだそうです。 さて、音楽的にはどうなのか。 そもそも、440Hzの曲、というのが再現不可能です。 440Hzを基準に作られた曲を作ることはもちろんできますが、楽器には倍音というものがあり、様々な周波数の音が同時に出ています。 528Hzの曲を作ったところで、そこには同時に440Hzの音も鳴っています。 それを分離した概念としてとらえるのは困難です。 吹奏楽やオーケストラでも442Hzを基準にすることもあれば、湿度などの関係で441Hzにしたり、ポップスでも少しきらびやかに聞かせたいときは442Hzにすることもあります。 現場的にも、支配力はそんなに強くないような気がしますね。 なんとなく都市伝説ちっくに少し書いてみましたが、どうだったでしょう笑
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