学説ではなく、個人的意見ですが、どちらもあると思います。 『フリン効果』とは世代間でＩＱが上がっている、つまり子は親より賢くなるという仮説です。（厳密にはＩＱは自分と同じ年齢どうして比較してどのくらいの知能が発達しているか、という指標なので例えば親が今の自分と同じ年齢だった時、自分より賢かったか、という比較になります。₎ 文明ができてから数千年の間、文明だけでなく人間は確実に進化を続けています。DNA的には変わらないでしょうが、IQは生活環境に左右されます。先祖は確実に今の人類よりも成熟が早く、一人で生きていくスキル、生命の危機を回避するスキルが高かったでしょう。一方今の人類は高度な文明を維持するための学習スキル、情報習得スキルが高いでしょう。仮に2000年前にＩＱテストがあったとして、それを今の人類がやったら壊滅的な結果になると思います。（森に隠れている獲物を探せクイズとか、天体の動きの規則性を探せクイズとか） でも逆もしかりで、現在のＩＱテストはおそらく昔の人にはとけません。 そんなに世代を経なくても、親と子の間で能力というものは違っていると思います。ですので同じテストで比べるというのは無理があります。本当に『フリン効果』を確かめたかったら、過去の人間の幼児を現代に連れてきて、現代で育てて比較するしかないですが、それは現状無理な話です。