どちらの気持ちもよくわかりますので,なかなか回答できませんでした. どのようなアドバイスに意味があるのか,とも考えましたが,一つだけ言えることがあるとすれば,親から子どもに対する思いは,すべてエゴだと思います. 生まれてきてほしくない,生まれてほしい,こう生きてほしい,そして,幸せになってほしい,という思いですら,親のエゴです. 子どもの人生は子どものものですから,それに対して,こうあってほしい,という気持ちはすべてエゴだと思います. そして,ここから言えることは,エゴは一概に否定されるべきものではない,ということです.質問された方は,自分の勝手な思いで,ということで悩まれているかと思いますが,子どもにとっては,すべて等しく勝手な思いだと思います. 参考になるかどうかわかりませんが,私は助手の頃,自分が結婚して子どもをもてる,という想像ができませんでした.当時はいろいろとありまして,先々を見据えることができず,そんな中で家庭をもっても家族を幸せにできるかどうか自信がありませんでした.そのことを現在の嫁に伝えたところ,幸せかどうかを決めるのは自分なので,そちらが勝手に判断するなという意味のことを伝えられました.結局のところ,自分のベストを尽くすしかないんだな,ということで落ち着きましたし,そのベストも自分がそうしたい,というエゴでしかないわけです.結果として,なんとか楽しく過ごせているのではないかと思いますが,その過程では予期せぬ富士吉田勤務で週の半分を家族と過ごせなくなる,ということもありました.子どもからしたら小さいときにお父さんが家にいてくれないということで,泣いて過ごした時期もあったようです.そのときの子どもたちは間違いなく不幸だったと思いますが,今の子どもたちがそのときの不幸を引きずってずっと不幸なままかというとそうではないかと思っています.ただ自分ができること(帰宅できるときは短い時間でも子どもの顔を見るためだけに山梨まで往復するとか)をなるべく最大限におこなうようにしました.それも自分のエゴだと思っています. ですので,エゴかどうかは判断基準とせずに,自分たちができるベストを考えてみてはいかがでしょうか?子どもたちの幸不幸を自分たちが決定することはできません.親に出来ることで迷いなくできることは「ご飯を食べられない」というような確実な不幸を取り除くことぐらいかと思います.それ以外の選択には正解はないと思いますので,パートナーの方と納得いく方法を選べればよいのではないかと思います.今回の件ですと,先が見える状態であればパートナーの方も子どもを育てることを望んでくれているのか,という点が不明瞭なので,なんともお答えすることができませんが,その点について話合いができれば,お互いが納得いく方法に近づけるのではないかと思います.どちらもお互いのエゴですので,相手と一緒に幸せになりたい,というエゴを大切になさってください.
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