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オキシ水銀化においてマーキュリニウムイオンに水が求核攻撃するとき、より置換基の多い炭素原子に水が付加してより置換基の少ない炭素原子にHgOAcが結合すると習ったのですが、置換基の電子供与性により、置換基の多い炭素原子の方がより負電荷を帯びているため、置換基の少ない炭素原子の方に、より水は求核攻撃しやすいんじゃないかと思ったのですが、もし仮にその様に反応したとすると、置換基のより多い炭素原子にHgOAcが結合することになり、置換基とHgOAcの立体ひずみにより、より不安定になってしまう気もします。この反応の仕組みを教えて下さい。長くなってすみません。

質問者さんの懸念の通り、HgOAcは自身の嵩高さにより置換基の多い炭素側に接近しづらく、その隙に(?)多置換炭素は水分子による求核攻撃を受け、結果的に多置換炭素に優先的にヒドロキシ基が入ります。要は電荷の乗り具合と立体障害の効果が競合した結果、この反応ではHgOAcの嵩高さによる効果の影響が大きかった、ということでしょう。 この回答と同じことは『パイン有機化学』にも記載がありました。チェックしてみてください。

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