原神セレベンツ第13話のセノの呪文を解読すると、以下のようになります。 Yhvh, Adni, Ahih, Agla, （ヨッド・ヘー・ヴァウ・ヘー、アドナイ、エヘイエー、アグラ、） Above my head, the presence of god. （我が頭上に、神の存在を。） この一行目は実在の魔術結社「黄金の夜明け団」が用いた儀式「小五芒星追儺儀式(Lesser Banishing Ritual of the Pentagram)」が元になっています。その中に、順番に四方を向きながら「ヨッド・ヘー・ヴァウ・ヘー」「アドナイ」「エヘイエー」「アグラ」と唱える過程があります。その次の過程では、以下の呪文が唱えられます。 「我が前方にラファエル、我が後方にガブリエル、我が右手にミカエル、我が左手にウリエル。我が前方には五芒星が燃え、我が後方には六条星が輝く。」 この呪文は、「B'sheim Hashem」として知られるユダヤ教の祈りと関係があるそうです。 「イスラエルの神、主の名において。我が右手にミカエルを、我が左手にガブリエルを、我が前方にウリエルを、我が後方にラファエルを。そして我が頭上に、神の存在を(And above my head, the divine presence of God)。 」 この「我が頭上に、神の存在を」がセノの呪文の二行目の元ネタだと思われます。 余談ですが、モナのアイドルアニメーションに出てくる水占の盤には「GBL, URL, MKL, RPL」と書かれており、これも「ガブリエル、ウリエル、ミカエル、ラファエル」の四大天使を表していると思われます。 参考サイト： https://genshin-impact.fandom.com/wiki/Latin-Based_Language https://en.wikipedia.org/wiki/Lesser_banishing_ritual_of_the_pentagram https://www.zemirotdatabase.org/view_song.php?id=18