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政府の推計によると、2040年には、社会保障費だけで190兆円になると試算されています。現在の社会保障から60%も増えるとのことですし、現在の社会保障も含めた一般会計が100兆円ですから、おそろしい数字ですね。

いったいどうしたらいいのでしょうか?

だいぶ昔につぶやいたことなんですけど、高齢者医療と介護って、生産力を向上させる産業じゃないんですよ。ひどい言い方をするなら「残務処理」でしかない。稼働年齢から外れた人はすぐに死んでくれたほうが社会としてはありがたいんです。でもそんなことをしたら誰も安心した老後のために働こうとしないから、老後の面倒を見るという社会にしておかないといけないから、そう出来るようがんばってきた。それらの拡大は高齢者が溜め込んだ資産を社会に引き出してくるという意味はあるけど、それが生産性を拡大させるか? というと、何の関係もない。現役労働者向けの保険は「労働力として復帰させるための経費」という意味がある。生活保護ですら「稼働能力を復帰させる」ために存在してるという意見もある。社会保障費だけで、しかも生産性を向上させる立場に復帰させる目的でない高齢者向け福祉がそこまで増えるというのは、従来の価値観から言えば無駄でしか無いんです。であればこそ、そういう「生産性で人の価値を計る考え方」を脱する社会にしなければならないし、その裏付けとなる「人に頼らない」生産力を社会全体で保有しなければならない。自分がことあるごとにシンギュラリティや、それに向かってAIや機械が生産性を拡大させ、技術的失業を進展させなければ「日本は地獄になる」と言ってるのは、上記の認識があるからです。社会保障費だけで190兆円になる、それを日本国民の人間労働力だけで稼ぎ出すなど、不可能でしょう。衣食住の生産やサービス業をほとんど機械化し、できれば介護も機械化してしまうくらいの覚悟がなければ、日本は崩壊するでしょう。

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