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東大の女性限定公募で他大学の女性研究者が枯渇するという発言を見て、エースでない女性研究者の存在が透明化されてるなと感じました。

私の周囲では、大御所の一番弟子の女性研究者は、最近の取り組みで既にポストを得ている状況です。それ以外で、このくらいの普通の男性研究者が地方国立や私立でテニュア取ってるなら、この女性研究者も取れるはずだけど、選り好みしてないし問題もないのにまだ任期付きという方はかなり多くいます。なので、東大が他の大学から上位層の女性研究者を採用しても、少なくとも私の分野は心配しなくて大丈夫だと思っています。

いわゆる男女ともに講演に呼ばれない受章されないような普通の研究者が、男性と同様に職を得られるようになって初めて平等な競争と言えると思うのですが、この層の女性研究者にフォーカスを当てるような取り組みは海外にありますか?

分野によって男女比が違うので、彼らの分野では女性がわずか数%なのかもしれないし(だからこそ増やさないといけないんですが)、男性は男性とつるみがちなので、女性がいることが把握出来ていない可能性は普通にありますね。それが採用にも現れるし、コネで声かけられる昔の採用法だと、まず女性には話来ませんからね。アメリカでも、異なる属性のグループにも満遍なく募集要項が届くこと、応募が様々な属性のグループから幅広く来ること、一次選考をパスして面接に呼ぶ候補に偏りがないか、自分がバイアスで特定の属性を加点減点していないか、など様々な観点から公平な採用をするよう気をつけられています。また、今アメリカで多い優遇はunderrepresented minorityに対するものですね。アメリカ国籍があり、Pacific islandersであり、かつ女性は、これまで同等の職を得てこなかったので、たまに彼女らを採用するための補填があります

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