過去問は第1志望何年分、第2志望何年分、など色々言われますが、受験校や過去問を解く目的などによって、どの程度過去問をやる必要があるか、「正解」は人によって異なってきます。 入試に特徴がある学校については、過去問から出題傾向を体に染み込ませて、勘を身につける、つまり、その学校の合格のために終盤どのような勉強をすべきか、メリハリをつけた学習をするためのフィーリングを体得することが必要です。 ただ、出題スタイルや傾向に顕著な特徴があるのは、一部の難関校で、多くの学校は、学校ごとの特徴はありますが、特別な学校別対策を強化する必要があるというわけではありません。基本的学力、定着度が問われるという点で、一部の学校ほど際立った特徴があるわけではありません。 あまり特定の学校の過去問ばかりやるのは、学力の定着の意味でも逆効果にもなりかねません。塾でもそういう観点から、いろいろな学校の問題を解くことを薦められたのだと思います。 さまざまなタイプの入試問題に触れることで、どの学校でも問われる普遍的な力、つまり基本とは何かというのが子どもなりに感覚としてわかってくるはずです。 過去問そのものも大切なのですが、さまざまな過去問に短期間・大量に取り組むことで、塾や家庭で解くテキストの取り組み方にプラスの変化が生じる効果を生じさせることが期待されます。「入試ではこんなことが、いろんな学校で出されるから、やっぱり基本は大切にしよう」「先生が大事だと言ってるのはやっぱり入試に出るんだな」そんなことが感覚としてわかってくることで、勉強の勘どころ、普段の学習姿勢に変化が出ればラストスパートは効率的になります。 今のお子様の偏差値ですと、基礎力の強化に努められていることかと思います。塾で言われる形で過去問に取り組むのが得策だと、いただいた情報からは感じました。 また、過去問は、問題用紙や解答用紙のスタイルなど含み、入試の形式に慣れることも大事な目的ですから、その意味で、「通えない学校」、1月のお試し受験の学校も1年分は解くべきです。しっかり対策して、不安要素をなくして受験に臨み、合格を掴むことが、2月入試に向けた最後のモチベーションの向上にもつながります。 一方で、おっしゃるとおり、繰り返し解くことはとても大事です。解いて終わりでは意味がなく、過去問を解くこと以上に復習が大事ですし、特に第1志望校は3回くらい、繰り返しといて、最終的に、過去問については自信を持った解ける状態にすることは大事です。 ただいろんな学校の問題を解くので終わるのではなく、過去問を解くことで、一歩でも前に進むこと。目的・効果を意識して過去問に取り組むのが大切です。
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