相手にものを伝えようとする姿勢についての問題だと思います。化学者は構造式を通じて多くの情報をやりとりする（したい）ので、分かりやすさのために反映できるかぎり反映して描くのが望ましいです。化学の文化を学ぶ学生においてもそのように努めるべきと思います。 より専門的になってくると、複雑な立体化学を考えて記述する際に結合角を意識せざるをえない場合があります。そのような後々のことを考えても、紙面に極力分子の形を表現できるようになっておくこと（表現を癖付けておくこと）は有意義に思います。 あとこれは愚痴ですが、立体化学をまともに表現しない人は有機化学の成績も悪い傾向にあるように感じます。有機化学が分からないから表現もできないのか？表現に頓着しないから有機化学が出来るようにならないのか？どちらかは分かりませんが、個人的な経験上、表現に頓着することは有機化学の理解を助けます。ので、学生にとっても、分子の形を反映した構造式を描いた方が得だと、私は思います。