
『PS』 ガンプラの外装などに多く使われる普通のプラスチック。 適度に固くて、適度に脆い。 なので切ったり削ったり加工もしやすい。 旧キットなど昔のキットでは関節部に使われていたが、ガリガリ摩耗するのですぐ間接がヘタる。 『ポリキャップ』 ポリエチレンキャップの略。 ポリ袋なんかと同じ素材。 特徴は弾力があり、ほぼ摩耗しない事。 弾力があると言う事は押しても引いても元の形に戻ろうとする訳で ポリキャップより僅かにサイズの大きいパーツを捩じ込むと パーツをホールドする力が生まれる。 間接素材としては優踏生だが ある程度の大きさがないと保持力を発揮しないので、一定サイズのポリキャップを入れるスペースの確保が必須。 つまり細か過ぎる部位に使えない。 ちなみに塗料が乗らないので塗装してもすぐ剥がれる。 『ABS』 硬くてツヤのある樹脂素材。 PSより強度があるので一時期は関節に多用されたが逆に悪評が広まった。 長所は素材そのものが硬いので小さなパーツや接触面積でも保持力が生まれる。 また強度や保持力の硬さだけなら最強クラスなので大型キットの骨組みにも出来る。 弱点はかなりあり まずPS程でないにしても摩耗するので動かしてると関節がヘタる。 次に保持力があり過ぎて可動部に採用したはずがギチギチで動かず そのままモゲる事がある。 他には紫外線を浴びる事や経年劣化による強度低下が激しく 製造からしばらく経つとボロボロになり破損しやすい。 塗料、溶剤、接着剤などに弱く パーツに直接液体状のこれらが一定時間触れてると破損する。 一部の塗料や溶剤は触れただけで表面が少し溶ける。 ツヤが強くそのままだとオモチャっぽい。 など弱点の方が多い事と ABSが使われてる事を記載せずプラモデルに取り入れ クレームが殺到してから 「ABSへの塗装は破損の原因となります」と注意書きを入れたものの 説明書にはABSがどのパーツに使われてるか表記せず全てPS表記。 そして公式からはABSに向かないラッカー系の専用塗料が出てて カラーリング再現には使うしかないと言う状況。 そして批判があろうとABSを多用し続け、ポリキャップ0のフルABSキットを発売し破損報告祭りになったり。 あまりにも嫌な思い出しかないので 素材的な弱点も相まってやたら嫌われてます。 『KPS』 軟質プラスチックとも言われる柔らかいプラスチック。 PSにポリキャップの特性を持たせたような性能で、プラスチックパーツそのものがポリキャップみたく削れにくい。 これによりポリキャップが仕込めない小さな部位でも摩耗しない関節が作れ ABSと違い塗装にも向く優れ物。 弱点は保持力が弱い事と 保持力の補強テクニックが通用しない点。 保持力の弱さは小型キットだと問題になりにくいものの 大型キットだと自身の手足すら保持出来ないレベル。 普通の関節は軸を太くし ハマりをキツくすれば保持力が高まるが KPSは柔らかいのでキツくしても キツくなった分外側のパーツが変形し広がるだけで無意味。 また白化しやすいので素組み前提の時は扱いは慎重に。 ヤスリ掛けすると毛羽立つ と言う意見もあるが これに関しては紙ヤスリをちゃんと当てれば問題ないレベルなので ヤスリ当てが下手な人による濡れ衣に近い。 どちらかと言うとスジ彫りをする際の毛羽立ちの方が問題。 『システムインジェクション』 正確には素材ではなく、複数の素材を使った完成済みパーツの総称。 RGのアドバンスドMSジョイント MGVer.kaのエモーショナルマニピュレーターなどがコレ。 材質的には硬めのポリキャップのような物。 ポリキャップと同様に摩耗しにくく塗装しにくい。 『PET樹脂』 関節に使われる事はほぼ無いが一応解説。 ペットボトルなどに使われている柔らかい樹脂の総称。 ガンプラ的に言うとビームサーベルやビームシールドに使われる。 特徴としては柔らかいので何かで引っ掻くと跡が付いてしまう。 毛羽立ちやすさはKPS以上で コレに関しては紙ヤスリですら若干毛羽立つ。 また弾力も僅かにある為 パーティングラインを削り落とす際はやや多めに削る必要アリ。
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