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オニールとミネルヴィニの投資法を取り入れてると思いますが、2つのデメリットを1つずつおしえてくだ

オニール氏とミネルヴィニ氏の投資手法は非常に再現性の高い実務に基いた手法であると共に、資金管理面でも示唆に富む手法です。一方、使い方を気をつけないといけない部分があるとも言えます。両氏の手法におけるデメリットをそれぞれ一つ挙げるとすれば以下です。 まずオニール氏の手法ですが、同氏のCAN-SLIMを軸とした投資手法についてはおそらく皆さんご存知かと思いますので、ここでは詳細説明を省略します。同氏の手法は、損失を限定するという観点では大負けしなくなるので、この点が非常に大きな特徴になります。しかし、手法が具体的かつ実務的であるが故に、ルールの趣旨・本質が理解されないまま、それがそのまま額面通りに受け留められやすい傾向がある、という点がデメリットとして挙げられます。 例えば、オニール氏の手法では、ベースからのブレイクアウト後3週間以内に20%以上上昇した銘柄については、最低でも8週間保有せよという8週間ホールドルールというものがあります。 この手法の趣旨は、株価の勢いがある場合はまだまだ伸びる余地があるので継続保有推奨というものですが、株価が失速したり調整局面に入って自らの利益が削られかねない場合においてまで当該ルールに固執せよという趣旨ではないことが明らかになっています。私はIBD Liveという番組で上記議論を関係者から聞けたので理解できましたが、著者の書籍の中にはその趣旨についての記載が明記されておらず、実務対応では難しい判断を迫られ、ルールの趣旨を理解した上での柔軟な対応は難しいだろうなと思います。 次にミネルヴィニ氏の手法についてです。彼の手法は基本的にはオニール氏の手法の派生版ですので、根本的には同根なのですが、彼の手法はトレンドを重視した上で(SEPA)、より売り手の圧力がなくなりやすいピボットを見つけようとしています(VCP、3C)。その上で、資金管理の重要性やメンタル面の管理についても示唆に富んだ発言をされています。 同氏の手法は基本的には短中期で資産を売買することで複利効果を最大化するというもので、一定期間に複数回の売買取引を行うことを想定しており、その中で、リスク・リワードを見ながら損失以上に利益が残るようにするという考え方を採っています。更に、市場全体の動きを重視する以上に個別銘柄の動向(特にチャート上の動き)に焦点を当てており、個別銘柄ドリブン・トレードオリエンテッドな特徴があります。 オニール氏の手法よりもやや期間的には短中期に寄っている印象は否めず、小さな負けを沢山積み上げることを許容しつつも、勝てるときに大勝ちするという考え方ですので、取引を一定期間に沢山実施することを想定した手法になります。裏を返せば、あまり売買を繰り返したくはない方にとっては、ややハードルが高い手法になるのかなと思います。 敢えてデメリットを挙げると上記の通りとなりますが、それを補ってあまりあるメリットが両者の手法に内包されておりますので、是非一度学んだ上で、ご自身の投資手法に取り入れるかどうかを検討されては如何でしょうか。

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