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アリセプトやメマリーを止めてフペルジンAに変えましたが、フペルジンAはずっと何年間のみつづけてもいいサプリですか?

続けててもいいというのは、長期的に副作用のようなものがありはしないかといったことを心配されているのでしょうか? それとも、アリセプトの代替として継続可能なのかという意味なのか、フペルジンAの効果を得るには長期的な使用が必要というご質問なのか。 アリセプトやメマリーを摂取されていたということなので、認知症患者さんだと推測しますが、フペルジンAもAChE阻害薬であることには変わりなく、アリセプトと基本的には同じ扱いです。 アリセプトは通常継続して飲み続けていく必要があるとされる抗認知症薬ですが、フペルジンAも一般的に同様の考え方になります。 ただ、リコード法やコウノメソッドなど、標準的なAChE阻害薬投与から少し距離を置く認知症治療を行っている場合、フペルジンAを続けて摂取するべきかどうか(または摂取量)の判断については、フペルジンAの薬としての特性から判断するものではなく、全体の認知症の治療計画の中で判断していきます。 フペルジンAはアリセプトと比べると証拠の質が低く(効果が劣るという意味ではありません)長期的な使用に関するフペルジンAの安全性データや臨床効果などのデータはぼくの知る限りありません。(アリセプトは非常に多くの証拠が存在します) ただ、繰り返しますが、フペルジンAとアリセプトはその基本特性において大きく違う薬剤ではありまんせん。 アリセプトの長期使用では大きな安全性の問題は認められていないことから、フペルジンAも長期的投与によって同様に考えることができるであろうと想定しています。 改善効果についてもおそらく同様に1~2年程度の抑制効果、後は進行スピードを抑えるというアリセプトの特性から大きくは外れないだろうと考えています。 ただ、基礎研究の証拠からはアリセプトにはないフペルジンAの鉄キレート作用、ドーパミンの増強作用、ニコチン性アセチルコリン受容体への作用など有利だと想定できる機序がいくつかあり、それらが長期投与によってアリセプトよりも利益を得られる可能性は否定できないと思います。 あと、フペルジンAにはメマリーのNMDA興奮毒性を防ぐ作用がありますが、メマリーほど強く抑制する作用はありません。 フペルジンAの投与量にも依存しますが、そのまま置き換えが可能かどうかは別問題になってきます。 メマリーのNMDAに対する抑制作用が強すぎるという考え方もあり、どちらが認知機能によりベターかは判断指標が明確ではないので、むずかしい問題です。

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