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インテージについて質問です。NTTドコモの子会社化や、AIの発展など様々な変化がある思うのですが、インテージの将来性についてはどうお考えですか?

機会と脅威に分けて整理をしてみます。 ■ 機会 NTTドコモによる子会社化については、インテージのリサーチと NTT ドコモの持つ顧客基盤、データ、NTT の技術力の相乗効果が期待できます。とくに、モバイルデータのリサーチメニューや分析能力の強化を図ることで、たとえば消費者行動のリアルタイムな把握や予測がより精緻に行えるようになるはずです。 AI の進化もインテージにとって影響はあります。AI をリサーチに取り入れることで、企画、調査実施、データの収集から分析、示唆だし、報告までのプロセスを高速化・自動化し、より効率的なリサーチが実現可能になると思います。AIによるテキスト分析や画像認識技術などの人間にはできない領域での技術発展から、消費者の感情や行動を深く理解することにつながります。 ■ 脅威 一方で脅威や変化の波に飲み込まれるシナリオとしては、 データ分析や AI などの技術は日進月歩で進化しているので、インテージがこれらの技術革新に迅速に対応し、最新のトレンドを取り入れ続けることができなければ、競争力を失うかもしれません。特に AI の進化は、リサーチ業務の質と速度に大きく影響するので、技術のアップデートが遅れることは大きなリスクとなります。 また、NTT データとの顧客基盤の共通化は期待も持てる反面、大量のデータの扱いに規制に準拠しない利用が意図せず起こってしまうなどが起こればデータが大きい分だけ影響や被害は拡大します。 AI が民主化することで、異業者からのマーケティングリサーチへの参入も増えるはずです。データサイエンスやテクノロジー企業がマーケティングリサーチの分野に進出することで、インテージのような従来のリサーチ会社の発想にはなかったアイデアや解決策がもたらされれば、インテージにとってはイノベーションのジレンマが起こるかもしれません。

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