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大学側としては落単者が多い科目(今年でいうと基礎科学実験A)などの科目は授業方針や採点基準などを見直しとかされないのでしょうか?

私も2年前までは学内の教育センターにいてこういうことを考えていたのですが、今は完全に情報基盤専門になってしまったので「今」がどうなっているのかは実はよくわかっていないのですが、授業の方針は大学の中でのカリキュラムポリシーに従って決まっていますから、単位を落とす人が多いからという理由で例えばシラバス(到達目標)を変えるようなことはありません。(それやると他の科目との連携ができなくなってしまう)ただ、あまりにも単位を落とす人が多い、特に必修科目については、それぞれの担当部局で色々と議論しているはずです。例えばやり方を変えてみるとか試してると思いますよ。基礎科学実験A(謁見)について言うと、これも私は担当したことがないので、実態を知らずに無責任なことは言えないのですが、事実としては、私が電通大に赴任した頃は、今の倍の数のレポートを課していました。課題の数を減らして、そのかわりじっくりと考えてもらおう、という風なかなり大きな変更も過去にしています。私が電通大赴任当初に一時期担当していた、電子工学実験は、テキストを見て、ぶったまげました。何も書かれてないのです。例えばブリッジ回路の実験では、ブリッジの回路が書かれているだけでした。部屋にはいろんなケーブルや抵抗などがただ置いてあるだけ。そもそも、何をどう実験すれば良いのか私自身もわからず、電通大って恐ろしいところだなぁ、と思ったのを覚えています。今では考えられないでしょうが。でも、みんななんとなく実験やってなんとなくレポート書いて単位とってましたね。 例えばテキスト?はこんな感じです(著作権の関係でコピーは見せられません)。 ===ここから=== 1.2デソーティブリッジ (1)測定用回路と平衡条件式を求める。 (コンデンサー二個と抵抗二個の回路図) (2)100 pFの標準コンデンサの漂遊容量を30 pFとして、1KHzにおける漂遊容量のアドミタンスとインピーダンスを計算する。 (3)コンデンサの漂遊容量が虫できない場合の測定回路を構成して、測定の原理を考える。 ===ここまで どうです?これで実験できますか?レポート書けそうですか?実験のやり方や使う道具なんか何も書かれていません。しかし、当時、この電子工学実験は極めて評判が高くて、全国の電子工学科から視察が来たほどでした。最低限の情報から、学生が自由に実験し確かめることを促す、という方針を当時の取りまとめの先生から聞きました。学生がいろいろと意見を出してやってみて、それに対して現場で私がいろいろとちゃちゃを入れる、みたいな感じで実験が進みました。 私が当時学生ならまちがいなく落ちこぼれていたでしょう。ちなみに1.1はホイートストーンブリッジで、この二つをあわせて、2,3,4限の実験が組まれていました。

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