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えーとこれはですね、希硫酸と濃硫酸に含まれる水素イオンの濃度に注目すると、水分子に水素イオンを押し付けることができるために希硫酸のほうが濃硫酸より高濃度になっていて、水素イオン濃度で酸性塩基性を定義するとしたら希硫酸が酸性で濃硫酸は弱酸性と言えますよね、ってことなんです。 …なんですが、注意しないといけないことがあって、だからといって濃硫酸のpHが高いってことにはならないんです。なぜかというと、高校で習う水素イオン濃度により定義されたpHは希薄水溶液にしか使えない指標だからです。濃硫酸のpHを水素イオン濃度から考えることは出来ません。正直な話、希釈水溶液と濃厚溶液の酸性塩基性を比べてどうのこうの言うことは、化学的に意味のないこと(あるいは扱いに細心の注意を払う必要があること)をしていて、なんだかなぁというモヤモヤした気持ちになります。 ちなみに、濃厚溶液の酸性度を議論することのできる指標というのもあって、ハメット酸度関数というものです。この指標を使うと、濃硫酸は希硫酸よりも酸性であるという結果になります。
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