
大学院進学時に研究室の再配属を行う専攻では、ご指摘のとおり希望通りの研究室に配属されない学生が出てくることはあるでしょう。その学生のやりたかった研究への思いが強ければ強いほど、希望通りにならなかった時のがっかり感が大きいことも理解できます。しかし、決まってしまったことは仕方ありません。そこで頑張っていくしかないでしょう。大したアドバイスはできませんが、決まった研究室で頑張っていくためのモチベーションを高める(かもしれない)方法をひとつご提案します。まず、その研究室が主に活動している学会を聞き出してください。それがわかったら、その学会のホームページに行って、過去の講演大会のプログラムを見てください。そして、研究室の先輩の名前を探してみてください(教授が共著になっているのですぐにわかると思います)。先輩がどんなセッションでどんな発表をしているのか、そしてどんな立ち位置で全国に挑んでいるかを感じることができるでしょう。研究室の教員が座長を務めている場合もあるかもしれません(座長はそのセッション分野の中心的人物ということです)。またそうした情報から、研究室での研究内容はもちろんのこと、その学術分野の世界観を理解できるでしょう。あなたがどのような理由でやりたい研究を決めたかはわかりませんが、大学の研究室が学会で果たすべき役割がどのようなもので、学生の研究が社会に対してどのように貢献していけるのかを考えたことはあるでしょうか。おそらくそれがわかるのは、修士で学会発表をした後です(すでに考えられていたらすみません)。「どの分野も極めたら面白い」と言われるのは、「その分野を知って、はじめて面白さがわかる」という意味だと思います。どんな研究室に配属されても、まずその学術分野において自分の果たすべき役割を考えてみてください。それが理解できた頃には、その分野に進んで良かったと思えることでしょう。
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