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小説などで固有名詞をそのまま使うこともあれば、軽く変更してほぼ同じ役割をさせることがありますがどうしてなんでしょうか?

例:東京大学→東都大学 住友商事→杉本商事

小説に限らず、固有名詞の扱うか否かは作者に一任されることなのですが、どういう理屈で使い分けをしているかというと、それは「世界観」によって変わります。 この「世界観」っていうのは便宜的に僕がそう呼んでるだけなので、そういうものだと思って聞いていただければ。 まず、なぜ現実に存在する固有名詞=実物名詞を避けることがあるかというと、それは小説が現実ではないから、だと思います。 フィクションの世界なのに実物名詞が入ってくると、あれこれって現実の話? とこんがらがるじゃないですか。そういう事態を避けているのだと思います。 フィクションという境界線を守るため、その物語独自の「世界観」を守るため、ともいえます。 しかし時に実物名詞を使ったほうが良い場合もあります。ライトノベルや漫画では敬遠されがちな印象ですが、純文学やエンタメ作品には現実の企業名、商品名が登場する作品がたくさんあります。 僕もリアル寄りの小説を書くときは結構使います。 使う意味としては「こなれ感」があると思います。あくまで現実世界で語られているというスタンスを取ることで、世界をよりリアルに描こうという魂胆です。 あとは商品名、企業名のもつイメージをインスタントに取り入れることができるのも魅力です。同じスポドリでも、愛飲しているのがポカリとアクエリでは、キャラに微妙に差が出ますよね。ファストフード店でも、マクドナルドとモスバーガーでは、懐事情が微妙に変わってきますよね? しかし実物名刺を使う場合、それが効果的に使われているかを精査できている必要があり、ただ闇雲に使えばいいといわけでもないです。基準としては自分がひとと話すときに使う頻度で実物名詞を出すとちょうどいいです。(意図的に使おうという姿勢が出過ぎるとだめ) さらに、 地名は実物を使いながらも商品名は避ける作品と 地名も商品名も架空の作品など、 さらに細分化できますよね。 これも全て「世界観」によって作者が決めています。 なので不安なら一切使わない、というのでいいと思います。 僕は作品によって使い分けていて、 たとえば未来SF ロマンスを描く場合は地名・商品名など基本全て実物名詞を使い、 生活を描く作品の場合ジャンルに限らず商品名のみ実物名詞を使い、 未来SFを描く場合は全て架空にします。

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