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私の作家の顔じゃなくて作品を見ろ発言、とバンクシーがファッショナブルなアートに見られるのはあんまり関係ないよ。 日本では結構大きな賞でも作家の顔を前面に出していて作品が見えなかったり、インタビューとかでも内面や過去ばっかり取り上げて結局作品そのものには言及していないことが多く、そのことについてガッカリしているのです。だからバンクシーが「覆面アーティスト」として取り上げられている時点でもう作家の顔を見ているようなものなのですよ。同じ俎上に載っている。 ファッショナブルなアートにしてしまっているのは彼というよりも彼の周りの人物によってでしょう。しかし、ただ単に社会的なだけの作品なら人口に膾炙しないことを当然バンクシーも知っていることからファッショナブルに見えるようにセルフプロデュースもしているでしょう。なので、どう思われるか、と聞かれると「なんとも思わない」です。作家の思惑とそれを取り上げる周囲の人々と社会問題がうまく合致して今の状況がある。ダサいと思うこともあるけれど彼のダサさと社会のダサさが社会に適合している部分も大きい。都庁のネズミ騒ぎとか。そこをきっかけに議論を深めていければ良かったのに見ている人が「バンクシーの顔」しか見ていないから結局表層の部分で理解が止まる。誰も作品を見ていない。そういうこと。
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