-6Lufsで破綻しない音源を作るには、かなり卓越したMixやMasteringの技術が必要なります。その辺のプロや野良DTMerに達成できるとはとても思えない次元の妙技です。 僕も数年前は-11LUFSをターゲットにしてる時期がありました。これはフィジカルもサブスクも同じマスターを使っていると発表していたドイツのテクノレーベルの音源を参考にしていました。それこそ当時の電気グルーヴのフィジカルも-11LUFSとかだったような気も... ストリングス等の生楽器の入った楽曲、バンドものでもトリガーかけてるか生ドラムか、アップテンポかバラードかでも破綻なく高RMSを目指せるものとそうでないものは分かれます。個人的には「開放感や爽快感、特定の帯域に歪みが生じている」を感じる時点でアウトだし、日本代表のようにポンピングしてる音源なんてのはもってのほかです マキシマイザーが作り出すダイナミクスレンジを狭める(圧縮すると言っていいのかな...)効果によって、ミックスの粗がカバーされて聞き取りやすくなる事は避けて通れないポイントになります。どんなに丁寧に心を込めて-14LUFSでバランスよく作っても、そこからマキシマイザーでぐいっとやることによって急に曲がイキイキしてくることも少なくありません ドリルやDjentのようにハイパー・マキシマイズで奥行きをなくして平面的なサウンドにすることによって成り立つ表現もあります。808のキックをマキシマイザーで無理矢理アタマを押さえ込んだ音を「実際の808の音」と思って生まれ育ったビートメーカーも少なくないでしょう(笑)市販のサンプルやMaschineのキットもそんなのばっかりです と言うことで結論は「ターゲットにするLUFS値はその音楽によるので、自身の知識と見識を広げて確信を持って作業に取り掛かる準備をしておきましょう」となります。先日行われたMedia Integration主催のジョナサン・ワイナーのセミナーはその辺りのアーティスティックな話が多く含まれていてよかったですよ 最後に、個人的にはこの半年ほど僕は可能な限り-7LUFSで仕上げるようにしています。ここに至るまでの検証検討は相当な時間を要しましたが、厳選した機材とプラグインで「空間表現や開放感」を損なわずに高RMSを実現できるようになってきました。先日のOrganic Callの音源ももちろん-7LUFSですが、マキシマイザーの影響をほとんど感じないものだと思います ダイナミクスレンジを広げる場所に戻るのは簡単です。しかし今は-7LUFSに執着して徹底的に拘り続けることによって、技術的な進化やより音楽的な表現にたどり着けるものと確信しています
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