ご相談ありがとうございます。 何事も「気にしない」というのは難しいものです。「絶対気にしないぞ!」と思えば思うほど、むしろ気になってしまったりします。心理学の世界では「シロクマ効果」「皮肉過程理論」というそうです。これがわかるだけで、楽になることもあるようです。つまり、「絶対気にしないぞ」と思えば思うほど、気になってしまうということですから、「まあ気にしないに越したことはないかな」くらいのほうがいい、ということですね。 もう少し、相談者様の環境に即して考えてみたいと思います。愚痴を言い合える仲間や先輩はいますか。それだけでも、不安が和らぐことがあるようです。同じ苦しみを分かち合える人がいると、それだけで幾分か楽になるかもしれません。 (K.H. 教4) ご相談ありがとうございます。 ご自身だけでなく他の学生の方にも気を配っていらっしゃって、優しい方なんだな…と感じます。緊張した感じのなかで研究室生活を送っていらっしゃること、すごく大変かなと思います… 「気にしない」という方法を伺われたということですが、本当は「気にしない」ということは誰にでも簡単にできる方法ではありません。周囲の学生の方のことも気に掛けていらっしゃる方なら、なおさら難しいんじゃないでしょうか。気にしすぎてしまう、ということはないと思います。見て見ぬふりをできない、そういう優しさがあるからこそ、気になってしまうんじゃないでしょうか。無理をしてまで「気にしない」を選ばなくてもいいと思います。 私も博士学生ですので考えることも多いですが、研究者として尊敬できることと、一人の人間として尊敬できることとは全く違うことです。大学の先生もそうですが、研究者の採用は人格や性格よりむしろ研究実績や能力が重視されますので、実績がすごいからといって「いい人」とは限らないという場合も珍しくないな、と感じています。 先生を研究者として、能力を尊敬できることは大事なことですが、「人としては尊敬しにくいな…」と思ったら、その気持ちも大事にされて欲しいなと思います。その先生との違いは、手放してはいけない大事な「あなたらしさ」じゃないでしょうか。 「能力はすごいと思う、けれど一緒に研究生活を進めていくのは難しいと思う」と感じることがあるかも知れません。その時、先生から離れる、ということも大事な選択肢だと思います。私の周囲にも、別の大学院や研究室に進んだ人、「部屋を変えて良かった」と言う人が割といます。 もし、いまの周囲の状況についてもっと相談したい、状況を何か変えられないか話してみたい、ということでしたら、学生相談室やハラスメント相談室へ来談されてみてはいかがでしょうか。学生相談室もハラスメント相談室も匿名性の保持が重視されていますので、相談することで、今までよりもっと困ったことになるようなことはありません。少し話してみよう…というだけでも、伺ってみて損はないと思います。相談室にはこれまでの相談対応での実績もありますから、これからに役立つアドバイスも多く頂けると思います。 もっと居心地よくこれからの学生生活,研究生活を送れることを、私たちピアサポートも心から願っています。ピアサポートでも引き続きご相談にお応えできますので、またいつでもお話しくださいね。 (R.U. 農院D3)
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