能力的に出せない、と表現するのはちょっと違ってきますね。ポタモアによると歴史的な事実として魔法界には邪な魔法使いは自分の守護霊(蛆虫)に貪り喰われたと言うような凄惨な事例が広く知れ渡っており、単純に『それならば己も使えないだろうと最初から使う事を諦めてる』場合がひとつ。そして、その事実が頭によぎってしまえばただでさえとても発現が難しい守護霊の呪文を成功することは不可能に近いため、後ろめたいナニかがある魔法使いは『使いたくても結果的に使えない』場合がひとつです。ですが失敗した場合の事例を考えるに多くは試す事も躊躇うと思われますので、ほぼほぼ『最初から使う事を諦めてる』と言えます。その代わり、彼らは守護霊が必要となる敵に取り入り悪しき同盟を築いて『そもそも守護霊が必要とならない立場に身を置く』ことを選びます。襲われないなら使えなくてもよかろうなのだ!という具合ですね。悪魔みたいですね。さて、話は変わりますが我らがピンクの悪魔ことアンブリッジの例を出しましょう。彼女――うわ、あれのこと彼女って言わないといけないのか、いやだな――の最終巻での行いは服従の呪文によるものではなく己の意思でヴォルデモート側に従順となり行ったものでした。罪も謂れも無い人々をアズカバンにぶちこむ、拷問をかける、そのまま死に至らしめるなど悪逆卑劣な行いです。にも関わらず平気な顔で――我々にとっては平気とは程遠い面ではあるものの――己を吸魂鬼の影響から遠ざけるための猫の守護霊を出しています。これこそが守護霊の呪文のキモで、結局、守護霊を使えるかどうかに実際悪事を働いているかどうかは関係なく、『自分の行動の正しさ』を真に自信を持って信じることで必要な幸福を得ることができるような魔法使い、つまりアンブリッジのようなのでも守護霊が使えてしまうわけです。スネイプのケースですが、彼は死喰い人としてさんざ悪事を働いてきた過去が確かにあったとしても、自身の行動に一切の迷いはないのでしょう。それを『正しい』と自分で思っているかは分かりませんが、少なくともそれが自身に残された唯一のリリーへの『贖罪』である意識はあるはずなので。長くなりましたがこれで終わります。最後に以下ソース↓ https://www.wizardingworld.com/writing-by-jk-rowling/patronus-charm
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