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心理学科に在籍している大学生ですが、臨床心理士をとってから、臨床とともに研究をすすめ博士号取得される方は多いのでしょうか?

ご質問ありがとうございます。学部在学中から修士課程修了後のことも考え、積極的に情報収集しているんですね。素晴らしいと思います。 私自身は博士号を取得し、現在は大学教員として働きつつ、心理学の実践もしています。その立場からの返答になりますので、ご承知置きください。 主観的には、多くないと思います。大学院にもよるのですが、私の修了した一般的な私立大学は、同期約20名のうち、博士号を取得しているのはおそらく私だけです。ただ、まだ修了後9年なので、今後博士課程に行く人はいるかもしれませんね。また、早稲田大学など特定の私学、国立大学、医学部の心理職養課程などは、博士課程に進む人が多いと思います。 全体で見ると、すでにご覧になったかもしれませんが、2016年に臨床心理士の動向調査が出ています。 https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=https://www.jsccp.jp/member/news/pdf/doukoucyousa_vol7.pdf&ved=2ahUKEwil4ubVpfjfAhUGVrwKHX6ZAA4QFjABegQIBBAB&usg=AOvVaw2t0hdkguvDwWFRH3Lq3da9&cshid=1547847639143 これによると、博士課程修了者は12%、博士号取得者は6%とのことですね。修了して学位が無いというのは、満期退学と理解していいと思います。 ただ、この調査の対象は、年齢の中央値が30代で、57.3%が40歳以上です。満期退学の多さからいっても、一昔前の様子に近いように感じます。 20代、30代を対象にすれば、博士の学位取得者は、10%くらいであることを期待したいです。 以上が現状で、質問への答えは、「多くはない」ということになるかと思います。 ここからは余計な付け足しです。私はもともとスポーツ心理学を学びたいと思っていました。結果として今でもコーチング心理学を専門の1つとしています。その過程で、学部生のときに、アメリカでは心理学者は全員博士号を持っていて、科学者ー実践家モデルの専門家養成が行われていると知りました。 一時は海外での学位取得も考えましたが、学部から入り直して10年以上かかりそうだったのでやめました。 ただ、そのときに、博士号の取得は「科学者兼実践家」のスタートラインであると理解して、修士課程修了後すぐに博士課程に進むことを決めました。 日本の場合はこの時点で、教育への投資に見合ったリターンを受けるには大学教員になるしかなくなります。 私の場合は、こうしてキャリアプランが決まっていきました。 ここで伝えたいのは、未だに臨床心理学専攻の多くの大学では、博士課程は、実務経験を積んでスーパーバイザーになるためのトレーニングを積むところだという認識があるということです。つまり、欧米の認識とは異なっています。 また、こちらも欧米と異なるところですが、日本の場合、博士号の取得が有利になる職種は非常に少なく、対人支援に関しては、大学教員くらいだと思われます。 つまり、修士課程修了後すぐに博士課程に進むかどうかにも、選択の余地はあり、すぐに博士課程に、進んだ場合、目指すのは大学教員ということになるかと思います。 そこで問題になるのは、大学教員になるのは非常に難しいということです。私は運よく、非常勤1年ですぐに常勤の職を得ましたが、非常勤を何年も続ける人もいます。 また、常勤になれたとても、同年代の会社員と比べれば、給料は低いです。そもそも、心理職は「高学歴ワーキングプア」と呼ばれているということもありますが… 今後、心理職で博士号を取得する人は増えていくと思いますし、そうなるべきと思いますが、待遇はまだまだバラ色ではないということは、覚悟する必要があると思います。 博士号を取得し大学教員になることのメリットは少なからずあります。まず、流石に、世間で言われるような月80時間以上の残業はありません。昔のように研究に好きなだけ時間を費やせるわけではありませんが、待遇並みの労働時間で、私生活や研究に費やせる時間は少なくはないと思います。 好きなことを仕事にできるというのは、恵まれていることですよね。 また、いざとなれば、独立開業・起業したり、海外で就職したりと、選択の幅はあります。もちろん、そのようなスキルを身につけていればの話ですが… 医師の世界では、少なくとも昔は、博士号は「足の裏の米粒」と言われていたようです。つまり、取らないと気持ち悪いが、とっても役に立たないということです。 段々と看護師や他の医療職で、特に大学病院で働く方の中にはそのような認識の人も増えてきているのではないかと思います。心理職にとっても、博士号が、「取らないと気持ちの悪いもの」になり、少なくともグローバルスタンダードな心理支援が、日本でも普通に受けられるようになることを、個人的には願っています。 以上、大半が質問と関係のないことになってしまいましたが、今後の参考にしていただければと思います。ぜひ他の心理職の方にも質問してみてください。

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