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50代で死因が老衰ってあり得ますか?

さすがに50代はあり得ない無いでしょうね。 死亡診断書記入マニュアルにも『死因としての「老衰」は、高齢者で他に記載すべき死亡の原因がない、いわゆる自然死の場合のみ用います』と書かれていますが、50代は高齢者ではないでしょうから。 また“自然死”とは「病気や外傷によらない死」なので、病気等が背景にあればそれは“老衰”ではありません。 早老症などがあれば、50代でも老け込むことはあり得るかも知れませんが、それが理由で亡くなったとしても、それは“老衰”ではなく、死因はあくまで“早老症”となるでしょうしね。 このように、比較的若くして老衰するように老け込むのは非典型的で、そこにはそれなりの理由・病気があるでしょうから、それは死因をいわゆる“老衰”とするのではなく、老け込む理由となる適切な病名を書かなければなりませんし、それこそが死因となります。 従って「50代で老衰によって亡くなる」は法医学的にはほぼほぼあり得ないです。 死亡診断書・死体検案書を書く先生が、死因が不明のため、苦し紛れに“老衰”と書いちゃうことはあり得るかも知れませんが…それは本来なら不適かと個人的には思います。。

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