ご質問ありがとうございます。 工業高校の1年生で、将来は心理系の大学に進もうとお考えとのことですね。自分の興味関心、得意不得意に目を向け、将来について考えられているというのは、素晴らしいことですね。 まず1つ目の質問は、将来工業とは違う道に進むことを決めたのに、工業の資格を取得する意味があるかということですね。意味はないかもしれませんね。ただ、資格取得を諦めるのは、工具などを買ってしまったのでもったいないということですね。 確かにもったいなかったですが、不要なら売ってしまうこともできますよね。人生間違いはつきものですので、ある程度の損失は仕方ない部分があるのではないでしょうか。 ただ気になるのは、工業高校で、この先工具を使わないのかということです。使いますよね？資格については、取得しなくても卒業できるということですかね？ もしご質問が、「間違って工業高校に入学してしまい、手先が不器用にもかかわらず、将来使う気もない資格を取得しないと卒業できないのだがどうしたらいいか？」ということであれば、「将来心理学の大学に進む夢のために、苦手な工業を頑張って、卒業を勝ち取ろう！」という返答になるかもしれません。 ただ、苦手なものは苦手ですよね。挫折したくなることもあるかもしれません。クラスで一番とか、学年で一番出来が悪いのですかね。そんな中、学校、しかも工業高校に居続けるのはしんどいことですよね。毎日毎日、苦手なことばかりやらされて、評価されることなく生活しなければならないということですからね。 今取りうる選択肢としては、2つですかね。このまま卒業を目指すか、高校を変えるか。高校を変えるといっても転入は難しいでしょうから、1年生からやり直すことになりますかね。別の高校で1年生からやり直すというのも悪い選択肢ではないかもしれません。苦手な工業の実習ばかりでなく、普通に楽しい高校生活を送れる可能性もあるでしょう。 リスキーではありますね。後輩と同級生になるかもしれませんし、別の苦手なものが現れるかもしれません。また、目標としている心理系の大学への進学も1年遅れてしまうわけですよね。 大学入学の観点から考えるとどうでしょうか？今の工業高校から、心理系の大学に進学された先輩はいますか？もしかすると、結局工業高校を卒業できても、大学入学のために1年浪人するということもあるかもしれませんね。 ここまでのところを整理すると、次のような感じでしょうか。 このまま工業高校に残る： ・メリット：3年で卒業できる可能性がある。 ・デメリット：辛い工業の実習に毎日耐えないといけない。大学入試で不利になる可能性がある。 普通科の高校で1年からやり直す： ・メリット：楽しい高校生活を送れるかもしれない。大学入試で有利。 ・デメリット：別の苦手なものが現れるかも。後輩と同学年。大学入学が1年遅れる。 こんな風に、メリットとデメリットを整理してみて、どちらがいいのか、考えてみるといいですかね。 もし仮にこのまま卒業を目指すことに決めたとしたら、気が乗らない中でも資格取得の勉強を進めていかないといけないかもしれませんね。日々の実習も大変ですよね。うまくいかない、不器用な自分を受け入れる必要があるかもしれませんね。 落ち込んだりした時には、上手く周りの人に頼るといいと思います。先生、友達、家族、スクールカウンセラーもいますかね。peingの質問箱に投稿してもいいと思います。 2つ目の質問は、心理系の大学に行くのに、工業の資格を取得する必要があるかということですね。おそらくないのではないでしょうか。大学に入った後に、アルバイトで使えたりしたらいいですけどね。少なくとも、心理学と直接の関連で考えたら、あまり必要ではないと思います。 最後の質問は、資格試験の勉強を諦めて逃げ出してもいいかということですね。もちろんいいのではないですか。資格取得が卒業要件にないのであれば、わざわざ苦手な勉強をして資格を取得する意味はないように思います。「逃げるが勝ち」という言葉がありますね。また、「人生諦めが肝心」ともいいます。私はこういう言葉は大好きです。 常識や古い価値観にとらわれず、自分が生きたいように生きるのがいいのではないかと思います。 「やらなきゃいけないこと」や「やるべき（と言われている）こと」ではなくて、「やりたいこと」に目を向けてみましょう。あなたが本当に望む未来は何ですか？5年後、笑顔のあなたは、どこで何をしていますか？ やりたいことのために必要なことに時間とエネルギーを注ぐのがいいように思います。もちろん、高校を卒業し、大学に進学するためには、やりたくないことをやらなくてはならないこともあるとは思いますが。 それでも、やりたいことのためなら、辛いことも頑張れるのではないでしょうか。 明るい未来のために、日々、できる範囲でコツコツと、頑張っていきましょう。参考になれば幸いです。