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四枚落ちや六枚落ちでよく知られた定跡では、下手が居玉のまま攻め切るような形になっていると思うのですが、プロ相手にアマ2~4級くらいで居玉のままプロレベルの終盤の反撃や入玉模様を凌げるものなのでしょうか?
囲って長い将棋にするより、薄い玉をいとわず先手先手で寄せ切るような将棋を目指す方がその手合いの下手にとっては上達につながるというような考え等があるのでしょうか?

あくまで私個人の考えですが、まず、六枚落ちと四枚落ちはかなり大きな差があります。その上で、 ・六枚落ち⇒基本的に守りの要素は必要ないと思います。 と金を作らせないようにする/駒損しないようにする、この2つだけでOKなので、「囲い」という概念は必要なく、自陣三段目に相手の駒に侵入されないことが大事です。 (▲7八金、▲4八銀といった手を指しておけば十分) 反撃をしのぐということではなく、上手から攻められる前に、攻め切って勝つことを目指しましょう。 ・四枚落ち⇒二枚落ちに近い手合なので、カニ囲いとか、もっと手数を省略したいなら▲6八金~▲6九玉とか、攻め込む前にすこしだけ、玉に手をかけておくことをオススメします。 もちろん矢倉や美濃囲いなども立派な指し方だと思います。 上達のプロセスとして、①まず八枚落ちまでで取る・成る・王手・詰みといった基本的な概念を理解する。 ②六枚落ちでは「数の攻め」を徹底的にマスターして、③四枚落ちに進むと、ここで初めて「守り」も必要になる。 といったイメージです。 なお四枚落ちと二枚落ちでは、古典定跡の内容はまったく異なりますが、習得する内容としてはそんなに差がないと思っています。 あと「入玉模様」に関しては、そういう雰囲気になった時点でピンチだと思っておくと良いと思います。玉を逃がさないことを、心がけましょう。

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