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私は卵巣がん(明細胞腺がん)ⅢbでTC療法も終わり、現在アバスチン単体治療中です。
手術で15㎝台の腫瘍中2㎝角1ミリ厚のがん細胞が尿管に癒着により、取りきれずお腹に残し、術後抗がん剤で叩く治療にしたとの主治医からの話しでした。今現在はCA125の腫瘍マーカーは9~10の数値です。明細胞は抗がん剤も効きにくく、再発率も高いとも聞きます。同じ病巣の友人からは抗がん剤が効いている今、セカンドオピニオンでCTで映らない位のがんでも体内から除去するべきとの助言を頂きました。卵巣がんの中でも一番難しい型だともその友人からは言われています。お世話に成っている病院は東京都の公益病院で設備も整ってるとは決して言えません。がん研でも有名私大でも有りません。やはり、一度はセカンドオピニオンに受診するべきなのでしょうか?  宜しくお願い致しますm(_ _)m

ご質問ありがとうございます。 明細胞腺がんは抗がん剤が効きにくいなどという話がよく患者さんの間でもされていますね。 そして不安を訴えられる患者さんも少なくありません。 では、何に対して効きにくいかということはご存じですか? 少し古い本になりますが「日本婦人科腫瘍学会編/患者さんとご家族のための子宮頸がん子宮体がん卵巣がん第2版」の卵巣がんQ42にこのことに関して触れられています。 (引用ここから) 明細胞腺がんと粘液性腺がんはTC療法が効きにくいとされていますが、TC療法より効果が高いと証明された治療法がありません。しかし明細胞腺がんではイリノテカンとシスプラチンを点滴で投与するCPT-P療法もTC療法と同等の効果を示すことが報告されており、選択肢のひとつとなります。 (引用ここまで) 解説の記事中にもあるのですが、確かにTC療法では漿液性腺がんや類内膜腺がんに比べて抗がん剤の効果が低いことが指摘されています。 しかし他の治療に比べると(例えばTC療法が標準治療になる前に標準治療であったCAP療法など)TC療法のほうが明細胞腺がんに効果があったと報告されている臨床試験が多く標準治療はTC療法となっています。 つまり効果が低いというのは卵巣がんでも他の組織型に比べてであること、そして無効ではなく、他の治療に比べ効果はあるということは理解いただけたでしょうか。 (CPTーP療法は副作用が強いという報告があり効果は同等ですがTCが標準治療となっています。) ======= さて、本題ですが、がん細胞を除去すること=これまでご相談者さまが受けてこられたTCであったりアバスチンの治療がそうであると思うのですが、お知り合いはさらに別の何かがあるようなことをおっしゃられたのでしょうか。 再発するということはがん患者さんならどなたも避けたいことですよね。 「いまできる最善の治療をしてもらいたい、できるかぎりのことをしたい。」 どの患者さんもそう思われると思います。 しかしこの世の中、その思いを逆手にとった効果が証明されていないのに高額なお金を取る「インチキ医療」や「民間療法」なるものが蔓延しています。 なので詐欺にあわないためにも、セカンドオピニオンに行かれるならばきちんとした専門医に受診されることを提案します。 まずは婦人科腫瘍学会が認定した婦人科腫瘍専門医です。 婦人科腫瘍学会の専門医制度のページで各都道府県の専門医が検索できます。 ただこの専門医の中にも大阪など一部の地域には詐欺的な治療をしている医師が混じっているのでもし必要であればスマイリーにメールなどいただければその先生が詐欺的ではないかお伝えすることは可能です。 また抗がん剤の専門家である腫瘍内科医もセカンドオピニオンにはいいかと思います。 ただ婦人科の抗がん剤に詳しい先生はまだ少ないので必要があればこちらもどの先生なら婦人科にお詳しいかご相談に乗れると思います。 婦人科腫瘍専門医と腫瘍内科医の相談の住み分けの基準としては、婦人科腫瘍専門医はがんの手術も含めて婦人科のがん全般について相談ができます。腫瘍内科の先生は抗がん剤についてより詳しく尋ねたい時や婦人科にしがらみがなく意見を聞くことができます。また副作用のコントロールがうまくいかないときなども腫瘍内科の先生は他のがんでの副作用コントロールの経験も豊富なので相談しやすいと思います。 セカンドオピニオンに行くタイミングは いまの治療に不安がない・満足している・医師の説明を理解して納得している場合は不要だと思います。 ただ、今の治療で本当に適切なのか不安である・主治医の説明が理解できない・主治医の説明が本当に正確なのか理解できているのかモヤモヤする・本当にその方針でいいのか別の先生に確認したい・・・・そういったときにはセカンドオピニオンを勧めています。 セカンドオピニオンにいって今の不安を伝えて、今の治療が最善かどうか確かめてみられると少し不安が軽くなるのではないでしょうか。

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