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セールスフォースのビジネスモデルについて、多田さんのお考えを伺いたいです!

質問いただきありがとうございます。セールスフォースは SaaS のビジネスモデルが有名ですが、ここでは違う切り口で回答をしますね。 セールスフォースのビジネスモデルで特徴的なのは2つで、「顧客データの価値化」 と 「持たざる経営」 です。 ■ 顧客データの価値化 あらゆる事業は顧客がいて成立します。データから顧客のことを理解すれば顧客課題に沿ったソリューションを提供できます。つまり顧客データは事業として企業としても最重要なデータです。 しかし一方で、全ての企業で顧客データを有効に活用しビジネスに活かしているかと言うと、そうではないですよね。顧客データが整理されず、保存されていても使われず宝が埋もれたままになっているわけです。 ここにセールスフォースはビジネス機会を見出し、SaaS というモデルを活かして多くの企業に眠っていた宝を掘り当てました。企業で活用されないデータの中でも最もビジネスポテンシャルの高い顧客データからセールスフォースはユーザーに価値を提供しています。 ■ 持たざる経営 ここまで見てきたように、セールスフォースのビジネスを一言で言えば 「顧客データの価値化」 でした。これは前半で見てきた内容です。 もう1つ特徴的なのが 「持たざる経営」 です。ビジネスモデルの抽象度を高めると Airbnb や Uber と同じモデルです。 セールスフォースのビジネスの源である顧客データは、もともとはセールスフォースのものではないですよね。クライアント企業 (セールスフォースのユーザー) が持っていたものです。ユーザーが持っているいわば他人の資産を使ってセールスフォースは自分たちのビジネスを展開しているわけです。 これは Airbnb がホテルなどの宿泊施設を持たずゲストが所有している家を活用したり、Uber がタクシーを保有せずに配車サービスをしているのとビジネスモデルは同じです。つまりセールスフォースは 「他人の褌で相撲を取っている」 と見ることができます。 顧客データはクライアントが持っているので、セールスフォースは自分たちがリソースを使ってデータを集める必要はありません。その分をセールスフォースはアプリケーションやプラットフォームの開発や運用にリソースを注力でき、顧客への価値につなげています。 こうした 「持たざる経営」 がセールスフォースのビジネスモデルの特徴です。 * * * 回答は以上です。セールスフォースのビジネスモデルについて参考になればうれしいです。 質問をいただきありがとうございました。また何かありましたらぜひ質問ください!

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