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回答#13 いや間違っている可能性あります。 FN(抗がん剤による発熱性好中球減少症)にGCSF(白血球回復を促進する薬)を使う事はありますが、白血球を増やす打ち出の小槌ではありません。 ダメージを受けた骨髄に刺激を与えて細胞回転を速める原理ですから、抗がん剤との同時(通常前後24時間以内)投与は白血球、骨髄機能がむしろすり減ってしまいます。また放射線治療との併用も照射部位によっては重篤な血小板減少を起こすことが知られています。 ジーラスタはこのGCSFの徐放製剤ですから、抗がん剤治療の前に投与すると、骨髄を刺激し続けている間に抗がん剤が入ることになるので、原理上は危険なはずです。 恐らくそんな投与方法は始めから危ないと思われているので、投与実績もなく、添付文書にも「安全性は確立していない」と書かれているのではないかと思います。 基本的に添付文書というのは、最近はかなり慎重に作られていますから、それから外れた用法は相当注意すべきです。 今はかなり改善されたと思いますが、以前は大学病院や基幹病院でもGCSFの不適切投与があって驚いたことがありました。対策としてはそのGCSFの製薬会社に電話して、実情を話すと良いでしょう(昔に多様なことをしたことがあります)。そうすれば、その製薬会社の学術担当社員が、該当病院にすっ飛んでいき、是正してくれると思いますよ。
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