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SAWさんが指弾きとスラップをするベーシストを好まない理由って何でしょうか?理由を何個か教えて頂けますと幸です。

 まずエレキベースに限っていえば、ピックを使って正確に芯をとらえたサウンドこそが「音程感・低音・リズム・グルーヴ・再現性」などにおいて最も正確だと言うことを理解しておくべきでしょう  ベース巧者は指弾きでスラップに到達する、そんなことを真剣に考えているようであれば漫画の読み過ぎです。確かに演奏が楽なこと、ミュートにおける利点など指弾きのメリットは理解できますが、貴方にとってそもそもベースの役割ってなんですか??  ベースに求められるものはシンプルです。安定した低音を供給すること・コードやハーモニーを補完すること・ギターとドラムでカバーできない音域や『音の行間』を完璧にフォローすること、最後にちょいとブルータルな歪みを加えることで低音で人が死ぬサウンドを作ること  これらのベースに求められている役割の中には、大道芸や見た目パフォーマンスなどは一切含まれていません。何か凄そうなことをやっていても「お前それオクターブの行き来やんけ、オナラみたいな音出してないで低音鳴らせ」「気持ちよさそうに弾いてるのは分かるけど、16分のノリきちんと出てないぞ。人差し指と薬指でさえそんなに揃わんのに勝手に満足してもらったら、他の楽器に申し訳ないと思わんのか。そしてサスティンやディケイ甘すぎるぞ」となるのは当たり前のことです  繰り返しますが、ベースに求められるものは『安定した低音を供給すること・コードやハーモニーを補完すること・ギターとドラムでカバーできない音域や『音の行間』を完璧にフォローすること、最後にちょいとブルータルな歪みを加えることで低音で人が死ぬサウンドを作ること』なのです。この課題をストレートに最短で解決していくのがピック弾きであり、最も遠回りなのがスラップです。そして指弾きやスラップでこれらの課題をクリア出来ているベーシストは、歴史で見てもわずかに数えるほどしかいないでしょう  余談ですが、故倉田冬樹氏(Feel So Badのギタリスト)はRHCPのフリーがライブやレコーディングでピックを利用していたことを雑誌で公表されていました。ついでに言うならにレッチリのドラムはカリフォルニアなんとか以降は全てトリガー処理されています  もちろんこちらから人の演奏方法にあれこれ言うことはありませんし、個人的にスラップというよりはYoutuberベーシストの揺れるおっぱいを楽しむのはやぶさかではありません。しかし、命懸けの楽曲・苦労するレコーディング・貴重な予算・可能な限りフルレンジ使い切ってサウンドを仕上げたいと言った気持ちの前には、まずピック持ってこいとなるのはストロングスタイルな私の哲学です  なお、音楽や楽器や趣味趣向において「嫌い」を表明する人に対してドラスティックな反応をする人を、私は理解できません。ピーマン嫌い!と言ったところでピーマン農家の人はなんとも思わないでしょうし、世の中の大半の人は野菜の好き嫌いはスルーなのに、楽曲やアーティストの好き嫌いの話になると自分自身を否定されたような気持ちになる人が多すぎる。僕は世界で最も愛するIbanezやFear Factoryをどれだけ否定されても、屁とも思いませんよ  自分は自分、他人は他人。その揺るがない信念こそがメタルであって、メタルであること以外にはなんの価値もありません。私はサザンオールスターズを聴くくらいなら死を選びますし、ビートルズはクソです。でもそんな個人の趣味趣向で人生を否定されたような気持ちになる人は、自他の境界をきちんと認識できてないHDMIか何かなの人なので、SNSをやめてシンプルに毎日を一生懸命生きることをお勧めします

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