競技ダンスの評価はテクニックだけではありません。運動性、音楽性、スタイル、表現力、技術力などの総合で決まるため、テクニックだけ上手くても、他の項目が微妙であれば勝ち上がるのは難しくなります。また審査員によりどの項目を重要視しているかにもよって、試合の結果が変わってきます。スタイルを重視している審査員が過半数以上いれば、多少ガタついてもルックスナイスなカッコいいカップルが勝ち上がってきますし、ポジショニングやスムースさなど、テクニック重視の審査員が多くいれば、いわゆる、上手いと言われるカップルが勝ち上がりやすくなります。 また、複数審査員での審査のため、スケーティングにより、一位が一個もついていなくても一位になるケースも多々あるのです。例をあげると、7人の審査員がいる場合、 カップルA 1116666 カップルB 3333333 カップルC 2225555 と採点が出た場合、一位はカップルB、二位がカップルC、三位がカップルBとなります。まあここでは3カップルを例にあげて、採点には6を入れてますので、あくまで参考例ですが。 このように、スケーティングの採点方法だと皆が三位と思っていたカップルが一位になってしまうことがあるのです!! 競技ダンスでの結果は、このように上手いからぜったい勝つ!ということはあり得なく、だからこそ誰しもにチャンスかある面白い競技システムだと、私は思います。