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早稲田ロー特別選抜のステメン課題において、「法曹コースにおいてどのように学修を進め、どのような知見の修得に努めたか」を記述せよとあるのですが、これは法曹コースの必修科目の履修で得たことに限定する趣旨でしょうか。すなわち、法曹コースの必修科目ではない(法学部の必修科目ですらない)完全任意のゼミ活動に関することを書いたら的外れとなりますか。お手数ですがよろしくお願い致します。

私が昨年度担当した法曹コース合格者のステメンでも同様の相談がありましたので、懐かしい限りですし、皆さん疑問に思うのかもしれませんね。 さて、「法曹コースにおいて+学修を進め」という問いに注目しましょう。単位を修了する「学修」という文言が用いられています。そうすると、法曹コースで学び修得した過程や事項を書く必要はあると読み解くのが文言上素直です。そしてそれは「法曹コースにおいて」という修飾語の存在や、法曹コース生には別の課題を課しているという事実(趣旨)からも、導くことが出来ます。 もっとも私の昨年の受講生も、法曹コースだからといって、どう書けばよいのか・差別化できる要素や講義が法曹コースにないことから、非常に悩んでいました。PR事項が少ないからです。 その結果、戦略としては、まずは法曹コースのことも書いたうえで、そこで学んだ知見を更に広める・実践的なものとするために、他の活動(課外活動など)の事実を使うことで、内容の厚いステメンとして自己PRをしていきました。 受講生であれば慶應の講座(や早稲田の講座)でも伝えているとおり、 ①質問者さんの考えている事項だけで回答した場合は「問いに答えていない」ので不適切となりますが、 ②その事実を、法曹コースの学修と関連させる・または補助事実(もしくは成果と関連する間接事実)として用いるのであれば、利用は可能となります。 やや発展的になりますが、将来の刑事実務などにおける証拠構造と同じように、 ❶この主張(問いに答える)をするために、どの事実や証拠を用いるのが適切か⇒ ❷それだけでは弱いのであれば、他の事実や証拠からその主張(や証拠の証明力)を補強することはできないか と同じ視点で考えることが出来るので、将来の実務科目の準備だと思って、どうすれば証明できるかという観点でステメンの答案構成をおこなってみてください 応援しています

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