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バリューの死は本当か?という質問です。
理想的には、ピュアなバリューファクターはPBRにせよPERにせよそれと構造的に相関し、かつ株式リターンに影響する他の全ファクター(成長率など)を調整してなお割安なものにベットすると思います。これを構造要因の調整と呼ぶことにします。
とすれば、現在のバリュー劣後は(1)構造要因の調整をしても、ノイズトレードにより真に割安な株が割安なまま放置される環境にある(2)構造要因の調整が不十分である、つまり死んだのはバリューではなく会計制度の投資での有用性やクオンツのピュアバリュー抽出能力、のいずれかが原因だと考えます。
個人的には後者で、今後オルタナデータや非線型な分析技術の向上によりブランド価値やネットワーク外部性を評価・調整することでバリューを蘇らせることができる(しなければならない)と思っています。
構造要因の調整はどこまでやるのが正解か、という話かもしれませんが、その他の論点・要因についてご意見伺いたいです。

下らない質問が相次ぐ中、ガチめの質問ありがとうございます。 仰っているのは RossのAPTの文脈でのバリューファクターを探そうという話ですよね。 (バリュー)クオンツのピュアバリュー抽出能力低下と仰るように、少なくとも今、財務諸表だけを頼りにピュアバリューを探すのは困難なので、オルタナデータの活用は急務だと思います。特に企業間のリレーションやサプライチェーンデータみたいなのは注目されてますし、組み合わせで効きそうな気はしてます。クラスタリングによる局所的なバリューは効いてたりもするので、復活の余地はまだあろうかと思っです。(と信じてます) ちなみ個人的には前者の割合も相応にはあると思ってまして、ここ10年のパッシブ化の勢いや中銀のマネー供給による金利低下によって「割高で売られる」という機会が特に減ってるなという気はしてます。(いわゆる調整済み割安みたいなのはちゃんと買われます) そういう意味で、外生的な政策やリスク回避センチメントがモデルの枠外で影響してると思ってはいます。 あまり細かくは書けませんがこの辺でどうでしょう。

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