5/20

献身的中核派活動家諸君、そして賢明なる高田君!諸君はかつてベトナム反戦闘争の全世界的な爆発の中にあって、ベトナム人民の反米闘争に連帯して戦い抜いた。ベトナム人民の英雄的な闘いは米帝を追いつめ、政治・経済両面における危機を招来した。またベトナム人民の抵抗闘争は国際的共感を呼び起こし、アメリカ帝国主義本国の労働者大衆もこれに呼応して巨大な反戦デモへと決起していったのである。日本においても全国の米軍基地が包囲された。相模原ノースピア戦車阻止闘争や沖縄全軍労牧港青年部をはじめとする労働者大衆のベトナム連帯闘争は日米帝国主義の反動政策を追いつめていったのである。
 あの時諸君はアメリカ労働者階級人民ともベトナム人民とも国際的に連帯していた。ただ革マル派だけが、ベトナム指導部がスターリニストである事を理由に、この戦争を「帝・スタ代理戦争」と歪曲する醜態をさらしていた。この時、中核派のほうが明らかに革マル派よりも先進的な位置にあったのだ。
 ところが9.11はどうか? 革マル派は9.11自爆テロを「画歴史的」と評価し、そして中核派もまた「国際的内乱の情勢が切り開かれている」と評価していた。例え今、清水らが「九・一一には、アメリカ労働者階級、すなわち米帝打倒の革命主体であり、世界革命の担い手であり、被抑圧民族の友であるべきアメリカ労働者階級の存在と闘いが措定されていない」と規定しているとしても、評価していたことには変わりない。そもそも9.11テロによる犠牲者はグローバリゼーションの先兵たる投資企業エリート社員ばかりではない。ビル清掃や下請け管理の会社に働く多数の底辺労働者が犠牲になっているのである。アメリカ労組はテロへの抗議と犠牲者への哀悼を表する声明を発しており、米帝内部で闘い続ける革命的左派も、このテロを糾弾している。そればかりではない。このテロは反動的アメリカ・ナショナリズムを鼓舞し、ブッシュの報復戦争に高い支持率を与えたのである。そして報復戦争に反対するデモは強い敵意と憎悪とに迎えられたのである。例えば清水らが「帝国主義国の労働者階級を根底的に信頼し、彼らの決起を切実に求め、彼らの決起と団結することをめざして闘うことが被抑圧民族の闘う人民には不可欠なのだ」とか言っているにしても、それは「後出しジャンケン」以外の何者でもない。献身的中核派活動家諸君、そして賢明なる高田君!清水ナロードニキズム・日和見主義を粉砕し、国際主義の旗を高く掲げ、ボリシェヴィキ・レーニン主義に復帰し、こくさいかくめいとうをけんせつしよう!

http://www.zenshin.org/f_zenshin/f_back_no01/f2022.htm さっきも載せたこれは2001年9月24日発行の『前進』記事だよ。 (髙田)

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク