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メルヤ(Merjå)は北欧神話における妖精界で「蜜」、巨人界で「飲み代」、人間界で「追い求め届かないもの」を意味します。 初期の構想ではサフィと対をなす存在でした。サフィ(Thafi - Faithのアナグラム)が元ネタ『ファウスト』の敬虔な少女グレートヒェンにあたるとすれば、メルヤは現世の欲望で誘惑するメフィストフェレスの役割を担う予定でした。 最終的にゲーム内では描画されませんでしたが、アイゼクトの思い出に居続けるサフィを夢魔として顕現させたのはメルヤです。彼女の目的は自分の欲望とアイゼクトの欲望を同一のものにすることでした。そのためにアイゼクトの夢を夢魔で満たし、アイゼクトの欲望を操ろうとしました。アイゼクトが「一人じゃない」と願うときに最初に思い浮かぶのが自分であろうこと、若い身体をもったアイゼクトがいずれ自分を受け入れてくれるであろうこと、全てメルヤの計算通りだったのです。 しかし夢魔として顕現したサフィの力はメルヤの想像を越えており、メルヤの欲望が満たされた後もアイゼクトの夢は醒めません。ここにきてメルヤは自分の愚かさに気づきました。アイゼクトの欲望を捻じ曲げるのではなく、彼が夢と向き合うために全力でサポートすることが自分の役目であり、幸せなのだと気づいたのです。彼女の「お手伝いしまぁす」の台詞は、実は物語前半と後半で込められている意味が全く違います。 よってメルヤの正体は、物語の元凶を作った黒幕であり、同時に夢魔に翻弄されそして成長した影の主人公とも言えます。 すべて今考えた嘘です。
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