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30代社会人です。
伊藤塾の講義を一通り聞き終えて、論文に入りつつあります。いきなり旧司の過去問が出てきて、1文字も書けないです。
今年、なんとしても、どこかのローに入学したいなと思っています。時期的に、科目を絞ってどこかの私立にと思っています。現実的に可能でしょうか?
アドバイス頂けたら嬉しいです。

可能です まず最初にひとおおり聞き終えたことは非常に素晴らしいですね。あとはこれからやるのは演習です。 演習問題では、たとえば最初の論文演習では、説明を聞いていても、解き方・書き方は分からないところも多く、つらいでしょう。ですが、意識して頂きたいことは、 民事系(特に民法)であれば、 ①請求とそれに対する反論で構成されること、だからこそ、請求としてどんな請求を組み立てることが問題文の事情からして可能であるか、また反論についても問題文の事情からどのようなものが出来るか(主張しているか)を、きちんと読み解く。いわゆる事実→法的構成をするというプロセス ➁解釈は、基本的に条文上の文言(要件)が漠然不明確表現ゆえに生じるものです。(この練習は、もし私のステートメント講座を受講した方であれば、阪大や一橋など解釈型のステメン課題であればその基礎力を実践させてますので、法律論述式以外でも演習させていますので、懐かしく思うかもしれませんね) なお例外的に、たとえば原所有者帰属説などについては、そもそもの前提として所有権の帰属がなければ請求ができないからというところで生じるものでもありますが、それは量的に少ないです。 ③類推適用は、条文上の文言(要件)を満たさないから直接適用できないということをきちんと理解したうえで、趣旨を考慮すると、その文言が直接適用できなくとも、その文言と類似される状況(例:「相手方と通じた~虚偽表示」の事実はないが、94条2項の趣旨からすると、通謀がなくとも虚偽の外観+外観作出につき権利者の帰責性があれば≒「相手方の通じてした〜虚偽表示」と同視できる利益状況)であれば適用できるということをきちんと理解すること このような過程を経ることで、問題を解く感じとなります 一般には演習主体の公法・刑事系と異なり、民事系はどうしても知識が重要となり、特に最初は解きにくい・解けないという問題が多いと思います。実際に私がフォローしている未修者コースの院生の方も、例年みんなそうです ですので、民事系については苦手であれば、そして知識がなければ解きたくないというようであれば、①最初に当該範囲のみ講義を確認する⇒演習を解いてみるという過程であれば、自信もそこまでなくさずに対応できると思います そのかわり、全範囲をもう一度聞くというのは、時間の都合上オススメはしません。だからこそ、仮に聞くのであれば、演習をやるところの箇所のみが効率的です(そこで知識の復習を図る) とにもかくにも、やはりロー入試の場合は演習が中心となり、逆に、演習問題に触れる(それは問題を読み、解答を読み重要点をチェックする)という過程でも、少しずつ実力をつけていけるものです 他方で、従来の予備校の教え方では、蛍光マーカーのみで、果たしてどうやって解けばよいのか解説してくれず、そこに今質問者さんも悩んでいると思います 今回は民事系、特に文字数の関係から民法のみ簡単に案内するにとどまりましたが、他の科目は解き方やパターン化されているものも多く、解けば解くほど慣れていくという特性があります(特に刑訴や行政法、最初の段階の憲法人権分野) なので、今は、問題を解きつつ、どういう主張・どういう反論・どの(何条の)条文の文言の解釈が問題になっているのかということを意識して、解いてみてください 応援しています

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